小川さんによれば、彼女の母親は津市議会議員選挙で小林氏の選挙カーに乗っていたという。いわゆる「ウグイス嬢」だったのだ。
「私の母を含めた熱心な女性信者が複数人、交代で選挙手伝いに行っているという話は母親から聞いていました。その上で『他にやる人がいなくて、お母さんがやっているんだよ』と、ウグイス嬢をやっていることを教えてくれました。当時は家庭でも教会でも『貴虎さんが受かるように祈らないと』と言っていましたし、小林さんが礼拝室で前に立って信者に呼びかけ、信者が『おー!』と答える、決起集会のようなことをしていたことも覚えています。
小林さんは信者から『貴虎さん、貴虎さん』と親しみを持って呼ばれ、外国人の奥さんとも仲のいい様子で、私自身も『しっかりしている人だな、いい人だな』という印象をもっていました。だからこそ今回、小林さんが『教会を訴える』とまで言ったというのは、びっくりしているというのが正直なところです」(小川さん)
本誌が小林氏の事務所に津市内の教会に通っていたことについて質問状を送ったところ、以下の回答があった。
「小川さんの名前も仮名であり、マスクした画像をwebで見ただけですので、小川さんがどんな方なのか判断する材料を持ち合わせておりません。
礼拝の参加ですが、他の宗教団体においても関係者が集まるのは神事なり祭事の時になるのが通例ですので、その折りにご挨拶させていただくのが一般的な対応です。また、『選挙の時にしか来ない』と言われることが多いので、選挙に関係ないときにも挨拶に伺うことはあります。
うぐいす嬢の件については、初回の市議選の時にはプロを雇っています。一般の方に乗っていただくことはありませんでした」
先日の県議会の辞職勧告決議案否決を受け、「次の選挙にも参加するつもり」と話した小林氏。真実の究明が待たれる。
※11月1日追記/小林氏の回答を加筆しました。