“脱教団内閣”を目指していたが…(岸田文雄・首相/時事通信フォト)
それだけに、もし、岸田首相が数々の壁に阻まれて途中で教団解散に躊躇し、後ろ向きになれば、ライバルの河野氏に岸田批判の絶好の口実を与えることになる。
そうなった時、河野氏が“総理は日和った。旧統一教会を解散させるつもりはないとわかった”と言って首相に抗議の辞表を叩きつければ、国民に岸田首相の背信が明らかになり、それがトドメとなって内閣総辞職に追い込まれていく可能性が高い。
河野氏の存在こそ、岸田首相にとって最大の壁と言っていい。岸田首相の指示を受けた永岡文科相は、「年内のできるだけ早い時期に質問権を行使できるように手続きを進める」と語っており、岸田首相に与えられた時間は限られている。
岸田辞任の“Xデー”は早ければ年内にもやってくるかもしれない。
※週刊ポスト2022年11月4日号