国内

3年ぶり制限無しハロウィン 集まった若者たちは実に生き生きしているように見えた

ハロウィーン本番を前に、仮装をして渋谷を訪れた人たち(時事通信フォト)

ハロウィーン本番を前に、仮装をして渋谷を訪れた人たち(時事通信フォト)

 なんでもネタ化して遊びにしてしまいがちな日本らしいやりかたで、いまや10月31日のハロウィンは、その直前の週末も含めて、仮装をして酒を飲み大騒ぎをするイベントとなっている。10月29日、韓国ソウルの繁華街イテウォン(梨泰院)で、大勢の若者が密集して折り重なるように倒れ、150人超が亡くなる事故が起きたが、臆せず大勢の若者たちが日本全国の繁華街に集まった。ライターの森鷹久氏が、10月31日の夜を渋谷で迎えた人たちに、恒例になってしまった日本でのハロウィンについて聞いた。

 * * *
 東京や大阪だけでなく、札幌、名古屋に福岡と、全国各地の繁華街で若者たちが大いに盛り上がった、実に3年ぶりの行動制限がないハロウィン。筆者は渋谷駅前交差点を遠くから眺めたが、とにかくどこを見ても人だらけで、本当は近寄ってみようと思ったが恐ろしさを感じて諦めたほどであった。

「そこで男の人が警察に逮捕されてて、さっきはドローンも飛んでた! いやーこの雰囲気、まじヤバいっす! 最高です!」

 先ほどまで渋谷駅前にいた埼玉県の専門学校生・ゆうだいさん(仮名・20代)は、筆者に興奮気味に、そして酒に酔ったベロベロの状態で答えてくれたが、これから六本木に移動し、朝までクラブ等で過ごすのだという。同じ頃、大阪・道頓堀では、川に飛び込む若者の姿も見られた。道頓堀にかかる通称「ひっかけ橋(戎橋)」には、飛び込み防止の柵などが備えられていたが「すぐ近くの別の橋から若者らがダイブしていた」(在阪大手紙記者)という。「仙台駅近くで爆竹騒ぎがあったり、札幌や名古屋、福岡でも警察が出動する事態」(民放キー局ディレクター)なのだから、まさに日本列島が大騒ぎという様相である。

 ここまではテレビや新聞でも大いに取り上げられる、表向きの「騒動」だ。

「どこのトイレも満杯で、しかも全然出てこない。何をしているのかと思ったら、若い子たちがトイレの個室を占拠して着替えたり、鏡の前を陣取ってメイクをしてるんです。ハロウィンと関係ない一般の人たちがトイレに行けず、言い合いになっていました」

 こう憤慨するのは、渋谷駅近くにある不動産会社社員・近藤花梨さん(仮名・20代)。自身も若く、ハロウィンを楽しみたい気持ちがないわけではないが「人に迷惑をかけるのが嫌」とうんざり顔。近隣の店舗ではハロウィン期間中、トイレを使用禁止にするなどの措置をとったり、コスプレ姿での入店を禁じた百貨店もあったが、酒類の販売自粛と同様、懸命な判断なのかもしれない。

 近年のハロウィンは仮装のための「濃いメイク」も必須のものとなりつつあるが、今年はその日程も影響しているのか、そのメイクに関するトラブルも起きている。

関連記事

トピックス

園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「日本ではあまりパートナーは目立たない方がいい」高市早苗総理の夫婦の在り方、夫・山本拓氏は“ステルス旦那”発言 「帰ってきたら掃除をして入浴介助」総理が担う介護の壮絶な状況 
女性セブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
今年の”渋ハロ”はどうなるか──
《禁止だよ!迷惑ハロウィーン》有名ラッパー登場、過激コスプレ…昨年は渋谷で「乱痴気トラブル」も “渋ハロ”で起きていた「規制」と「ゆるみ」
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《新恋人発覚の安達祐実》沈黙の元夫・井戸田潤、現妻と「19歳娘」で3ショット…卒業式にも参加する“これからの家族の距離感”
NEWSポストセブン
「お前は俺に触ってくれと言っただろう」バレー部の顧問教師から突然呼び出され股間を…“男児の性被害”からなくならない誤解と偏見《深刻化するセカンドレイプ》
「お前は俺に触ってくれと言っただろう」バレー部の顧問教師から突然呼び出され股間を…“男児の性被害”からなくならない誤解と偏見《深刻化するセカンドレイプ》
NEWSポストセブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン