芸能

キンプリ脱退・平野紫耀が感じた日本の芸能界の窮屈さと「ビジネスへの野心」の芽生え

平野紫耀

平野紫耀が感じた日本の芸能界の窮屈さとビジネスへの思いとは(写真は2020年)

 King & Prince(以下キンプリ)のメンバー平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人が来年5月22日をもって、グループから脱退すると発表された。来年5月23日よりキンプリは、永瀬廉と高橋海人の2人で活動する。脱退の背景にあったのが、キンプリの海外進出についての方向性の違いだ。脱退した3人は、特に海外進出を熱望していた。当初はメンバー全員が海外を目指していたが、活動する中で方向性の違いが明らかになっていく。やがて、時間の経過とともに、その違いが大きくなっていったという。海外進出が遠のく現実にモチベーションを失いつつあったという平野。彼に影響を与えたのは元メンバーだった──。【前後編の後編。前編から読む

 平野が影響された存在もいた。元メンバーの岩橋玄樹だ。キンプリのデビューからわずか5か月後、2018年10月に岩橋はパニック障害の治療に専念するため休養を発表。だが状態はなかなか回復せず、2021年3月末でキンプリを脱退して事務所を退所した。

 その後、アメリカと日本を拠点にソロアーティストとして活動を再開し、今年5月にセカンドシングルをリリース、夏にファンクラブツアーを開催するなど、平野には岩橋の自由な活動が眩しく映っていたようだ。

「平野くんや神宮寺くんはかなり頻繁に岩橋くんと連絡を取り、彼が帰国するたびに、顔を合わせて海外の事情を聞いていました」(芸能関係者)

 平野は家族思いでも知られる。

「基本頑張っているのは親のためなんですよ。母子家庭なので、ぼく。一回親が死にそうになっていたので。親にも悲しい思いをさせないようにちゃんとお仕事しなきゃなっていうのはありましたね」──。

 2018年10月に放送されたドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で平野は家族についてこう語った。愛知県名古屋市生まれの平野は小学4年生のときに両親が離婚し、弟とともに母親に引き取られた。

「女手ひとつで2人の男の子を育てた母親は、子供たちにはみじめな思いをさせたくないからと精一杯働いてオシャレをさせていました。しかし無理がたたり、数年前に大病を患ってしまった。そんな母親を支えるために平野くんはアイドルの仕事を、よりいっそう頑張ったのです。彼はとにかく家族思いで、家族の幸せが仕事のモチベーションなんです」(平野家の知人)

 しかしその家族思いが騒動を生んだこともあった。

「平野さんの2才下の弟、莉玖さんが2020年夏にアパレルブランドを設立したんです。弟さんはブランド経営のかたわら音楽の活動も行っているアーティスト。ブランド設立直後のこと、キンプリの有料公式ブログに掲載された平野さんの写真が物議を醸しました。弟さんのブランドのロゴが入ったTシャツを着ていたからです。一部で、“家族のブランドをコッソリ宣伝した”などと揶揄されてしまったのです。

 もちろん平野さんには宣伝のつもりは一切なく、経営者として頑張っている弟の服を着ていただけ。平野さんにとって日本の芸能界を窮屈に感じてしまう出来事だったかもしれません」(別の芸能関係者)

 海外進出と同時に芽生えていったのは、独立への思いだった。前述の通り、仲のいい弟は経営者とアーティストの両方の顔を持つようになったが、ジャニーズOBにも、二足のわらじを上手に履きこなすロールモデルがいる。それはジャニーズ事務所を退所後、海外でも活動している元KAT-TUNの赤西仁(38才)や、山下智久(37才)だ。

「赤西さんはファンクラブの会費だけで年間億単位の収入があるとされ、独立組の成功者の代表格とされています。グッズ制作やDVDの著作権管理など運営にも携わっているとか。そして平野くんの“憧れの先輩”である山下さんも、独立後は、個人事務所で海外の映像作品やグローバル企業のCMに出たりと活躍しています。彼らは経営者とアーティストの顔を持ち、平野くんにとっても“模範となる人”と言えるでしょう」(前出・芸能関係者)

 ビジネスへの野心も芽生えた平野の中では、独立は既定路線となっていたようだ。

関連記事

トピックス

女優・遠野なぎこ(45)の自宅マンションで身元不明の遺体が見つかってから2週間が経とうとしている(Instagram/ブログより)
《遠野なぎこ宅で遺体発見》“特殊清掃のリアル”を専門家が明かす 自宅はエアコンがついておらず、昼間は40℃近くに…「熱中症で死亡した場合は大変です」
NEWSポストセブン
俳優やMCなど幅広い活躍をみせる松下奈緒
《相葉雅紀がトイレに入っていたら“ゴンゴンゴン”…》松下奈緒、共演者たちが明かした意外な素顔 MC、俳優として幅広い活躍ぶり、174cmの高身長も“強み”に
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
渋谷の高級住宅地・松濤の物件を中国富裕層が“インバウンド購入”の実態 「ローンを組まずに現金払いが多い」と中国系不動産業者、“松濤爆買い”の今後はどうなるか
渋谷の高級住宅地・松濤の物件を中国富裕層が“インバウンド購入”の実態 「ローンを組まずに現金払いが多い」と中国系不動産業者、“松濤爆買い”の今後はどうなるか
マネーポストWEB