また、主成分の「たんぱく質」にも留意すべき点がある。
「たんぱく質の摂りすぎは腎臓に負担がかかります。
大豆などの植物性たんぱく質ならまだしも、肉類の動物性たんぱく質は、食物繊維が入っておらず、発酵もしていない。悪玉菌が増えやすく、便秘や下痢の原因にもなり、腸活の観点で考えれば“NG食材”です。実際、便秘に悩んでいる人は、たんぱく質メインの食生活を送っていることが多い印象があります」
気をつけるべきは「食品」だけではない。
「腸活ブームに乗って、“腸内環境を整える”と喧伝する酵素ドリンクが売られていますが、それらのほとんどは効果が期待できません。そもそも瓶詰めになっているものは、酵素がたっぷり入っているならば、発酵したまま長期間保存すると瓶が破裂するはずです。安全に長く保存できるのは、酵素がほとんど入っていない証拠だともいえる。手作りのものであっても、発酵させるためには大量に白砂糖を入れる必要があり、体にいいとは言えない。そうした理由から、液体で飲む酵素はあまり推奨できません」
※女性セブン2022年11月24日号