村田英雄(写真/共同通信社)
運命的な出会いで生まれた名曲『王将』のその後
村田英雄の『王将』もまた、時代を超えて愛される1曲だ。
4歳で初舞台を踏み、“天才浪曲師”はの名をほしいままにした村田英雄は、29歳の1958年、作曲家・古賀政男の勧めで歌手に転向。4年目の1961年、『王将』に巡り合う。同曲は三笠宮もカラオケで歌唱経験を持つほど、多くの日本人に浸透した代表曲となった。
村田が逝去した2年後の2004年、郷土の佐賀県唐津市で村田英雄音楽祭が始まり、そのカラオケコンテストでは『王将』を歌った当時74歳の男性が最優秀賞を獲得した。同市にある村田英雄記念館の入館者5万人目は、カラオケで『王将』をよく歌う69歳の女性だった。
※週刊ポスト2022年11月18・25日号