ライフ

91歳の脳外科医、認知症予防に読書 名前を忘れたら「あいうえお」順に頭の中で整理

湯川胃腸病院院長の白方誠彌氏

湯川胃腸病院院長の白方誠彌氏

 精神科医の和田秀樹氏が書いた『80歳の壁』がベストセラーになっているが、健康寿命を延ばすためには何を心がければ良いか──それを知る“生き証人”が80歳を越えた今も現役で活躍する医師たちだ。湯川胃腸病院院長の白方誠彌氏(91)に、健康でいられる秘訣を聞いた。

 * * *
 院長という肩書ですが、実際は管理者的な業務をしています。専門は脳外科で、今も別の病院長をしていた頃の患者さんが15人ほど来院されます。

 休診日以外は、今も大阪の病院に電車で通っています。足が丈夫だった頃は自宅の兵庫県西宮市から阪急とJRを使い、天王寺まで電車で往復していました。90歳を過ぎ足が衰えたこの1年半ほどはタクシーを使う機会が増えましたが、できるだけ電車に乗る努力をしています。

 私は80歳の壁は感じることはありませんでした。ゴルフは85歳までやっていましたし、膝はまったく問題なく、腰がちょっと痛くなったのは85歳くらいから。運転免許も85歳で返納しました。これは自宅のガレージにバックで駐車しようとして、家内に「下手になったね。やめたほうがいい」と言われたからで、前進だけならまだ運転できたと思います(苦笑)。

 そんな私が体が弱くなったと感じたのは90歳でした。体を動かしづらく感じ、杖を使うようになって実感しました。

 長生きのためにやってきたことは特にないですが、若い頃から「草野球」が好きで、これが途中からゴルフに変わりました。これらは好きでやっていただけで、健康のためにと意識したつもりはありません。

 食べ物は好き嫌いなく、出されたものは何でも食べます。朝はパン、昼は病院、夜は家内の手料理と、1日3食をしっかり。魚でも肉でも、出されたものを食べ、特に野菜を摂らなければと意識することもありません。

 あとは、医学部で学んだ「ビタミンの大切さ」を意識して、食べ物から摂取することはもちろん、ビタミンCとB1を錠剤で飲み続けています。

関連記事

トピックス

硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン