ハワイのカリスマコーディネーター、マキ・コニクソンさん。
遅い回復基調とはいえ、帰国時の隔離措置など水際対策が緩和されて初めての今年の夏休みは、あらためてハワイの人気を印象づける結果となっている。旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が定期的に発表している旅行予約動向をみると、夏休み海外旅行(7月21日~8月31日出発)における予約者数ランキング1位はハワイで、予約全体の20%を占めるほどだった。秋の旅行予約動向(9月1日~11月30日出発)でも、予約全体の3割を占めるハワイが1位。年末年始予約動向の発表はまだだが、2019年末までハワイは8年連続で1位を記録しており、3年ぶりに制限無しで訪れやすくなった2022年から2023年の年越しも変わらぬ人気を集めることが予想される。まだなんとなく窮屈な思いをすることがある日本を離れて、ハワイでのんびりしたくなる人も多いだろう。
「医療関係やレストラン、ホテル、お店などのスタッフはマスクをしていますが、それ以外の人たちはマスクが不要です。ハワイでは『コロナは収束した』という感覚で過ごせています」(マキさん)
秋の京都など日本の観光地に大勢の外国人観光客が戻ってきたように、日本人も海外旅行へ格段に行きやすくなった。前出のように、3回以上接種したワクチン接種証明書があれば、PCR検査を渡航前や渡航先であらためて受けなくても出入国できる。また、11月1日からはデジタル庁が始めたオンラインサービス「Visit Japan Web(VJW)」で「入国審査」「税関申告」に加えて「検疫(ファストトラック)」が利用できるようになった。VJWで帰国前に情報登録しておけば、QRコードを示すだけでスムーズにすべての検査を通過できるのだ。3年ぶりに海外旅行へ、ハワイへと考える人も多いだろう。
とはいえ、急激な円安で財布の紐が自然と固くなってしまう日本人でも、観光業が主要ビジネスのハワイで歓迎されるのだろうか?