そのなかに、こんな言葉があった。
〈私が座右の銘にしている“人生先発完投”を実践できているのも、金田さんに育ててもらったからです。人は誰でも人生という大切なマウンドに立っています。簡単に降板するわけにはいかない〉〈金田さん、私はすぐにはそちらに参りません。でもそのうち行くことになると思いますが、その時は“兆治来たか”と迎えてください〉
村田氏の人生というマウンドからの降板は早すぎたように思える。多くの野球ファンが、そう感じているはずだ。
撮影/藤岡雅樹
※週刊ポスト2022年12月2日号