国内

長井秀和が語る“芸能界と創価学会”「入信すれば仕事がもらえるほど甘くない」

2012年に創価学会を脱会した長井氏

2012年に創価学会を脱会した長井氏

 いま、政治と宗教の関係が社会的関心を集めている。高額献金による家庭崩壊、宗教2世への虐待や人権侵害が問題視され、政府が被害者救済に向けた法案を今国会に提出する方針を固めた「旧統一教会」問題。その旧統一教会について、公明党の山口那津男代表は10月上旬、NHKのインタビューに「これは政治と宗教一般の問題ではない」とし、次のように語った。政権与党の公明党の支持母体が創価学会であることは、広く知られている。

「社会的なトラブルを抱えている団体と政治家とのかかわりが問題だ。健全な民主主義のプロセスを経て、政治活動や政治参加をしている宗教団体は数多くあり、それを政治と宗教一般の問題と捉えることは本質を誤る」

「間違いない!」のフレーズでブレークしたお笑い芸人の長井秀和氏(52才)もかつて学会員として、公明党の政治活動に身を投じていた。所属していたのは、学会内に作られた「芸術部」という組織だった。

 ホームページによると、創価学会の会員世帯数は827万を数えるという。巨大な勢力を支えているのが会員同士の強い結びつきだ。横のつながりは、芸能界にも太いパイプを作っているのだろうか。長井氏は語る。

「よく、入信すれば仕事がもらえるといいますが、そんなに甘くはありません。あったとしても、映画の名もない端役に潜り込ませてもらえる程度じゃないですかね。まずは自分の実力で売れないといけません。私もブレークまで長い下積み時代がありました。ただ、ある程度有名になって広告塔として有効活用できると認識されると、バックアップをしてもらえる場合もある。

 特にコンサートなどの興行やイベントだと、集客が足りないときに、チケットを買ってくれるなどフォローしてくれますからとても助かります。芸能イベントなどで安定してお客さんが来てくれますから、やはりメリットがあります」(創価学会は、ライブやコンサートへの動員について「事実はありません」と回答)

 宗教ジャーナリストで「宗教問題」編集長の小川寛大氏が続ける。

「創価学会に関連する『民主音楽協会(民音)』という音楽団体があります。コンサートを主催すれば、学会員も多く足を運ぶ。アーティストもチケットがさばけるのを当てにしているところはあると思います。学会員のおかげで、確実に席が埋まるわけですからね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

お笑いコンビ「ガッポリ建設」の室田稔さん
《ガッポリ建設クズ芸人・小堀敏夫の相方、室田稔がケーブルテレビ局から独立》4月末から「ワハハ本舗」内で自身の会社を起業、前職では20年赤字だった会社を初の黒字に
NEWSポストセブン
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン
「オネエキャラ」ならぬ「ユニセックスキャラ」という新境地を切り開いたGENKING.(40)
《「やーよ!」のブレイクから10年》「性転換手術すると出演枠を全部失いますよ」 GENKING.(40)が“身体も戸籍も女性になった現在” と“葛藤した過去”「私、ユニセックスじゃないのに」
NEWSポストセブン
「ガッポリ建設」のトレードマークは工事用ヘルメットにランニング姿
《嘘、借金、遅刻、ギャンブル、事務所解雇》クズ芸人・小堀敏夫を28年間許し続ける相方・室田稔が明かした本心「あんな人でも役に立てた」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《ラジオ生出演で今後は?》永野芽郁が不倫報道を「誤解」と説明も「ピュア」「透明感」とは真逆のスキャンダルに、臨床心理士が指摘する「ベッキーのケース」
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト