(c)「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」製作委員会
──年々コンテンツが増えていく、まさに“活躍”という言葉がふさわしいわけですが、まだまだチャレンジしたいことはあると思います。2023年の事業計画について、少しだけ教えてください。
MEGUMI:詳しいことはまた年始に書くんですけど……今年、韓国の映画祭に参加をしました。そのときにとんでもない勢いと、グローバルなマインドを感じたんですね。だから日本の作品を海外に伝えるということをやってみたい。そんな大きな夢はありますね。
──それは演者としてでしょうか? それともプロデューサーとしてでしょうか?
MEGUMI:プロデューサーとしてですね。今回の『カリスマ壱子』も、本当に制作費が集まるんだろうかとか、視聴率などの数字問題とか……不安に押しつぶされそうなことが、多々ありました。でも今は無謀だった企画を完成できた、達成感がある。これも成功ですし、今後サブスクの(動画配信をする)会社に作品を売ることができて、その話が広まって、新しい声が私にかかったらそれも成功。こういうことを積み重ねて、世界に通用する作品を、生涯をかけて作っていきたいんです。そしてプロデューサーとして夢のある映画祭に参加したいですよね。それもカンヌ映画祭とか、大規模なラインを狙っていきたいです。
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インタビュー中、終始、彼女はこちら側に「ありがとうございます」を繰り返していた。そしてニュースキャスターのように分かりやすく、まさにリファレンスのごとく聡明に話す様子。そこには“プロデューサー・MEGUMI”の姿があった。また2023年も驚かされるのだろうと思いつつ、美容強化を心に誓って、インタビューを終えた。【了。第1回から読む】
【プロフィール】
MEGUMI(めぐみ)/1981年9月25日生まれ。岡山県出身倉敷市出身。第62回ブルーリボン賞助演女優賞受賞(2020年)。2016年には石川県の金沢に「Cafeたもん」をオープン。また、企画・プロデュースも行い、現在、手掛けたドラマ『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』(テレビ東京ほか)が放送中。
(取材・文/小林久乃)