芸能

《追悼》元アイドル高見知佳さん 参院選立候補後に憂いていた「政治は安倍政権の頃からごまかしてばかり」

高見さん(写真/共同通信社)

高見さん(写真/共同通信社)

 元アイドル歌手の高見知佳さんが12月21日に亡くなったことがわかった。関係者によると、今年11月腹部の痛みを訴えた高見さんが病院で検査したところ、子宮にがんが発見。がんはかなり進行している状態だったといい、肺にも転移。治療を続けていたが、60歳という若さで亡くなった。

 高見さんは「くちびるヌード」のヒット曲で知られる80年代アイドルで、多くの映画やドラマ、バラエティにも出演。その後は故郷の愛媛で地元ラジオなどに出演していた。

 再び名前が全国区になったのが今年7月の参院選。立憲民主党の推薦で愛媛選挙区に無所属で出馬した。立候補を表明した直後の4月に本誌・週刊ポストは高見さんにインタビューを行なっていた。突然の出馬表明に驚いた本誌記者が出馬の理由を問うと、こう語っていた。

「そもそもは今、参院議員をやってらっしゃる永江孝子さんとの交流があって、発端はそこからになります。私が愛媛に帰って来て、ご挨拶させていただいたからの交流です。イベントに出ていたとき、ご挨拶をさせていただきました。

 その中で昨年11月に永江さんから参院選への立候補の話が来たんです。その時は『何で私が?』という思いだけでした。もともと政治家を目指していたわけでもないし、そういうことは全く考えていませんでした。それに、私自身はもう芸能界にいませんので、タレント候補でもないから『なぜ?』と思っていました」(高見さん。以下同)

 高見さんは「正直な話、戸惑った」と率直な思いを語っていたが、立候補を決めたのは日本の未来を憂いてのことだった。

「私自身、政治家なんて誰がやっても同じだと思って育ってきたんです。でも10数年前、それこそ安倍さんが最初に総理になった頃でしょうか、日本はどこに行ってしまうんだろうと思うようになったんです。政治には全く無関心だった私でも、政治は国民にとって大事なのではと感じ始めていた。でも当時の政治は国民を見てないなあと思い、それに責任も取らないんだなと。ごまかしてばかりだと、そういう視点で政治を見るようになりました。

 そういうことを思い起こし、やっぱり政治というのは大事だと。その中に、私は素人ですが、芸能界に入り、結婚し、出産し、離婚もし、親の介護もやっています。そうしたこれまでの経験を政治の世界で生かすこともできるのではないかと考え、立候補を決めました」

 当選してからは地元・新居浜市の少子高齢化を問題視し、「子供のための未来投資をしたい」「親の収入の多寡で子供の将来がある程度決まってしまうようなことは、基本的には良くないことだと思います」と述べていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

草葉の陰で何を思うか
小澤征爾さん「お別れ会」に長男・小澤征悦と妻・桑子真帆アナは参加せず 遺産管理を巡り実姉との間に深い溝
女性セブン
内田容疑者とともに殺人容疑がかけられている19歳のA子。内田容疑者のSNSにはA子が頻繁に登場していた
共犯の19歳A子を“舎弟”と呼んだ内田梨瑚容疑者(21) 殺害直後、タバコ片手にノリノリで『非行少女』を歌う姿をSNSに投稿 「頬を寄せながら……」【旭川・女子高生殺害】
NEWSポストセブン
訪英に向け、慎重を期されている(4月、東京・千代田区。撮影/JMPA)
【消せないトラウマ】雅子さま、訪英直前の記者会見は欠席か ロンドン到着後の日程も不透明 「慎重すぎるのでは…」との指摘も
女性セブン
坂口憲二(時事通信フォト)
映画『キングダム』“第5弾以降”の撮影が7月に開始へ、坂口憲二が出演か 『教場』で共演した木村拓哉が復帰を後押し
女性セブン
殺人未遂容疑で逮捕された笹山なつき容疑者
《鹿児島2歳児カッター切りつけ》3月末に10人退職…“要塞”と揶揄される保育園の中で何が「口調の強い園長先生」「新卒職員が2カ月で髪ボサボサで保護者会に…」近隣住民語る10年前の異変
NEWSポストセブン
殺人容疑で逮捕された内田梨湖容疑者(SNSより)
《強気な性格の私も愛して》内田梨瑚容疑者がSNSの写真転載にキレた背景に加工だらけのTikTok投稿【旭川・女子高生殺害】
NEWSポストセブン
「完封デート」の小笠原慎之介選手(時事通信)
中日・小笠原慎之介“北川景子似美女”と焼肉→ホテルの「完封デート」撮 “モテないキャラ”も育んでいた遠距離愛
NEWSポストセブン
殺人容疑で逮捕された内田梨瑚容疑者(SNSより)
《17歳の女子高生を殺害》昼は化粧品店で働いた内田梨瑚容疑者(21)が旭川の繁華街「未成年飲酒・喫煙」界隈で見せていた「ヤンキー系」素顔
NEWSポストセブン
トンボ論文で話題になった悠仁さま
悠仁さま「トンボ研究」が一段落 赤坂御用地内の御池の改修工事は10年の沈黙を破って再開
女性セブン
三田寛子と中村芝翫夫婦の家で、芝翫と愛人が同棲しているという
【不倫真相スクープ】三田寛子、実家を乗っ取られた? 中村芝翫と愛人の生活が“通い愛”から同棲に変化 ガレージには引っ越しの段ボールが山積み
女性セブン
自転車で牧場を回られる陛下、雅子さま、愛子さま
愛子さまが御料牧場でタケノコ掘り、ご一家でのサイクリング、愛猫&愛犬…貴重な写真を公開
女性セブン
殺人容疑で逮捕された内田梨瑚容疑者(SNSより)
「リコ的に“年下に舐めた態度をとられた”」17歳女子高生を橋から落とした21歳容疑者が引けなくなった「イキリ体質」証言【旭川・女子高生殺害】
NEWSポストセブン