『週刊ポストGOLD』がん治療の罠

『週刊ポストGOLD』がん治療の罠

 お金とともに、健康の問題も人生の後半戦においては重要テーマとなる。『がん治療の罠』では、日本人の死因で最も多い「がん」を中心に、大病を患った際の治療費をどう捻出するか、最新治療の研究がどこまで進んでいるのか、著名人がんサバイバーは自身の闘病をどう振り返るのか、といった内容を収録している。

 同書に掲載した〈めまい、しびれ、むくみ、だるさ、かゆみ、しこり それは「重病」のサイン49〉の特集では、がんを含めた大病の予兆を大図解とともにレポート。俳優・歌手のブラザートムさんが、ひどい肩こりに悩まされてしばらくしてから心筋梗塞で緊急搬送された証言などを紹介するとともに、専門家が見逃してはいけないサインについて解説している。

目のケアも、歯のケアも

『週刊ポストGOLD』薬に頼らず「痛み」を治す

『週刊ポストGOLD』薬に頼らず「痛み」を治す

 この12月に発売されたばかりの『薬に頼らず「痛み」を治す』は、健康寿命を延ばすことに主眼を置いた1冊だ。

 特集〈「痛み」を自力で治す101の方法〉では、整形外科医ら専門家が、ひざや肩、首のつらい痛みを改善するためのストレッチや体操などを解説している。

 千葉大学整形外科学講座客員教授の渡辺淳也医師は変形性膝関節症などに悩む人に推奨するストレッチとして「ひざ皿ゆらし」を挙げる。椅子に座った状態で足を伸ばし、両手の親指と人差し指でひざ皿部分を囲むように押さえる。そのまま上下左右に両手を動かし、ひざ皿をゆらすという、専用器具などが必要ないストレッチだ。同書ではイラスト図解とともに詳細にレクチャーする。

 また、生活の質を大きく左右する「目の衰え」については、〈あなたの視力を20代に若返らせる76の秘訣〉の特集で眼科専門医の平松類医師(二本松眼科病院)らがケアの方法を誌上指導。

 1日に3分取り組むだけで視力回復が期待できる「ガボール・パッチ」や、ほとんどの人が間違っているという「目薬の差し方」の正しい方法を伝授する。差した後に「目をパチパチ」とさせている人は、大間違いだという。正しい差し方は点眼後に目をつぶって1分程度、じっとしておくことなのである。

 糖尿病や認知症との関係を指摘されている「歯周病」も歳を重ねたら注意したい疾患だ。〈「あなた、歯周病ですよ」 歯医者に宣告される前に知っておくべき69のこと〉では、早期発見のためのチェックリスト、正しい治療・予防の考え方についてレポートしている。「歯茎に赤く腫れた部分がある」「歯茎がやせてきた」などのチェックポイントに該当するようであれば、専門医の診断を受けたほうがいい状態の可能性がある。

 その他、〈脊柱管狭窄症 痛みを出さない生活習慣25〉ではつらい腰の痛みから解放されるために必要な生活習慣を朝から晩までの24時間シーン別で写真・イラストとともに解説しており必読だ。

 ここに挙げただけでも、『週刊ポストGOLD』シリーズではお金と健康を守るための497の極意が紹介されている。

※週刊ポスト2023年1月1・6日号

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