国内

2023年統一地方選の注目選挙 大阪、明石、静岡、各市長選の見所は

2011年に実施された大阪府知事選に出馬した松井一郎候補。その後、大阪市長に転身(撮影:小川裕夫)

2011年に実施された大阪府知事選に出馬した松井一郎候補。その後、大阪市長に転身(撮影:小川裕夫)

 2023年は、4年に一度の統一地方選挙が行われる年だ。通常、各地の選挙はそれぞれの期日に実施されるが、4年に一度だけ、3月1日から5月31日の間に任期満了を迎える全国各地の市区町村長や都道府県知事、市区町村議会議員や都道府県議会議員の選挙を、4月にそろえて行う。選挙の取材を続けてきたライターの小川裕夫氏が、2023年統一地方選挙のなかから注目の選挙について取り上げる。

 * * *
 2022年は参議院議員選挙が実施され、自民党と公明党の連立与党が大勝した。衆議院の解散がなければ、以降の3年間は大きな国政選挙がない。

 だが、それは国政選挙に限った話。2023年春には統一地方選挙が控えている。地方選は国政選挙に大きな影響を及ぼさないと言われてきたが、それは一昔前の話だ。

 国から地方へ権限や財源の移譲を進めるため、政府は2000年に地方分権一括法を施行。同法によって国と地方は体裁的に対等な立場になり、現在は第12次まで取り組まれている。その結果、都道府県知事や市町村長といった首長の権限は20年前よりも強化され、各地域でリーダーシップを発揮し、国会議員を凌ぐ権力者として君臨する。

 非自民系の知事や市長が誕生すれば、少なからず国政にも影響が及ぶ。それは、岸田内閣が推進する政策を停滞させる可能性を秘めている。

日本維新の会の行方にも影響を及ぼす大阪市長選挙

 各地の統一地方選のなかで、もっとも注目を集めると事前から予想されているのが大阪市長選だろう。大阪の松井一郎市長は2010年に大阪府の橋下徹知事(当時)と地域政党の大阪維新の会を立ち上げ、以降は二人三脚で党勢を拡大してきた。2011年に橋下氏が知事を辞任して大阪市長選に出馬するという異例の選挙が実施されることになると、橋下氏の後継として知事選に出馬して当選を果たした。

 2015年に実施された大阪都構想の是非を問う住民投票で、大阪都は否決された。その結果を受けて、橋下氏は政界から引退。代わって、松井知事(当時)が維新を率いていく。その松井知事も2019年に知事を辞任して大阪市長選に出馬するという、橋下氏と同じ戦法で選挙戦を勝利している。

関連記事

トピックス

オリエンタルラジオの藤森慎吾
《オリラジ・藤森慎吾が結婚相手を披露》かつてはハイレグ姿でグラビアデビューの新妻、ふたりを結んだ「美ボディ」と「健康志向」
NEWSポストセブン
川崎、阿部、浅井、小林
〈トリプルボギー不倫騒動〉渦中のプロ2人が“復活劇”も最終日にあわやのニアミス
NEWSポストセブン
驚異の粘り腰を見せている石破茂・首相(時事通信フォト)
石破茂・首相、支持率回復を奇貨に土壇場で驚異の粘り腰 「森山裕幹事長を代理に降格、後任に小泉進次郎氏抜擢」の秘策で反石破派を押さえ込みに
週刊ポスト
別居が報じられた長渕剛と志穂美悦子
《長渕剛が妻・志穂美悦子と別居報道》清水美砂、国生さゆり、冨永愛…親密報道された女性3人の“共通点”「長渕と離れた後、それぞれの分野で成功を収めている」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
2020年、阪神の新人入団発表会
阪神の快進撃支える「2020年の神ドラフト」のメンバーたち コロナ禍で情報が少ないなかでの指名戦略が奏功 矢野燿大監督のもとで獲得した選手が主力に固まる
NEWSポストセブン
ブログ上の内容がたびたび炎上する黒沢が真意を語った
「月に50万円は簡単」発言で大炎上の黒沢年雄(81)、批判意見に大反論「時代のせいにしてる人は、何をやってもダメ!」「若いうちはパワーがあるんだから」当時の「ヤバすぎる働き方」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン
“トリプルボギー不倫”が報じられた栗永遼キャディーの妻・浅井咲希(時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》女子プロ2人が被害妻から“敵前逃亡”、唯一出場した川崎春花が「逃げられなかったワケ」
週刊ポスト
24時間テレビで共演する浜辺美波と永瀬廉(公式サイトより)
《お泊り報道で話題》24時間テレビで共演永瀬廉との“距離感”に注目集まる…浜辺美波が放送前日に投稿していた“配慮の一文”
NEWSポストセブン
芸歴43年で“サスペンスドラマの帝王”の異名を持つ船越英一郎
《ベビーカーを押す妻の姿を半歩後ろから見つめて…》第一子誕生の船越英一郎(65)、心をほぐした再婚相手(42)の“自由人なスタンス”「他人に対して要求することがない」
NEWSポストセブン