芸能

藤井風、幼少期はアイドル的存在 「決まってひとりで登校」のふわふわした小学校時代

藤井風は3才でピアノを始めたという

藤井風は3才でピアノを始めたという

 岡山県の南西部に位置する里庄町は、人口わずか1万1000人ほどの緑豊かな町だ。その中心にあるのが「つばきの丘運動公園」。町民が交流を深める拠点となっているその公園では、毎日午前10時と午後1時半、そして午後3時に、“おらが町自慢”のアーティストの曲が流れる。里庄町出身の藤井風(25才)だ。

 昨年末の『NHK紅白歌合戦』では代表曲『死ぬのがいいわ』で圧巻のパフォーマンスを披露。音楽配信サービス『Spotify』によれば、2022年、海外で最も再生された国内アーティストの楽曲で同曲が1位になった。いまや日本を代表するシンガーソングライターである藤井は、わずか4年前まで里庄町で暮らしていた。

 住民からの期待はことさらに大きい。町役場の一角にある観光コーナーには藤井のポスターやサインが飾られ、役場のホームページには《里庄町出身のミュージシャン藤井風さん情報》のページが設けられている。ふるさと納税の寄付額は、2019年度の約2700万円から、2021年度には2億円を超えるまでに膨らんだという。

 自然に囲まれたその地で、世界中から注目されている希代のアーティストは、どのようにして才能を磨いたのだろうか。

両手を広げてふわふわ走る

 藤井は1997年に、町内で喫茶店を営む両親のもとに生まれた。上の3人とは年の離れた4人きょうだいの末っ子。愛くるしいルックスとゆったりとした話し方で、当時から近所でもアイドル的存在だったという。知り合いの中には、「かわいいから、ジャニーズ事務所に応募してみたら?」と勧める人もいた。近隣住民が話す。

「とても“ふわふわした子”という印象でした。運動会のかけっこでも、一生懸命腕を振って走るんじゃなくて、両手を広げてふわふわ走るという感じで。

 小学校は通学班での登下校でしたが、私が見かけるときは決まって風くんはひとりで登校していましたね。ご両親が“いってらっしゃい”って、風くんが角を曲がって見えなくなるまでずっと見守っていました。とても愛情深い両親に育てられている子なんだな、と思ったことを強く覚えています」

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