ライフ

肥満対策の朝食メニュー 菅前首相はスープカレーで14kg減、ツナマヨおにぎりも有効か

肥満対策の朝食メニューにはスープカレーも(イメージ)

肥満対策の朝食メニューにはスープカレーも(イメージ)

 暴飲暴食をしてしまいがちなのが年末年始。その結果、太ったという人は多いのではないか。特に歳を重ねてからの肥満は生活習慣病リスクを高めることが知られている。管理栄養士の望月理恵子氏は、肥満対策の朝食メニューとしてスープカレーをおすすめする。

「正月太り対策としてお勧めなのが、菅義偉前首相が官房長官時代に毎朝食べて14kgのダイエットに成功したと報じられたスープカレーです。小麦粉を使わないスープカレーは、糖質が少ないうえ、肉類からタンパク質が、野菜から食物繊維がたくさん摂取できます。漢方薬の原料でもある多種類のスパイスと温かいスープで代謝も上がるので、肥満対策の朝食として断然お勧めです」

 意外なところでは、コンビニなどで売られるツナマヨおにぎりの朝食も肥満対策に有効だという。

「冷えたお米のデンプンは消化されにくい『レジスタントスターチ』となり、食べても太りにくく、血糖値も上がりにくいとされます。ツナでタンパク質やEPA・DHAが摂れますし、おにぎりなら腹持ちもいい」(望月氏)

 管理栄養士の岡田明子氏が肥満対策の朝食として勧めるのは、同じくコンビニでも売られているおかゆだ。

「お米の量は少ないのに満足感が得られるおかゆは消化がよいため、胃腸の動きがまだ活発ではない朝に食べるのに向いています。コンビニでも売られている鶏白湯粥なら、タンパク質も同時に摂取でき、ダイエットに向いています」

 朝食としては意外と思えるメニューが多く並んだ一方、これまで「定番」だった食事でも、生活習慣病の予防や改善の観点からは勧められないメニューがあるという。

「塩鮭をメインのおかずにした、いわゆる和食定食は朝食の定番ですが、みそ汁、お浸し、漬物など、すべて塩分を多く含んでいます。それらを食べてはいけないわけではありませんが、朝は体に塩分が溜まりやすい状態のうえ、脳卒中や心筋梗塞などの発症が多く、特に高血圧の人は注意を要します。塩鮭の和食定食を食べるなら、塩分を排出する腎機能が活発化する、夕食にするのがよいでしょう」(望月氏)

 岡田氏が「朝より夜に食べたい」というのは、これまた朝食の定番の納豆だ。

「納豆が好きで、毎日必ず1パックは食べるという人は、朝食ではなく夕食にしたほうがいいと思います。朝は就寝中の発汗により体から水分が失われ、血流が悪くなって血栓ができやすい状態。脳卒中などの危険が高まる時間帯です。夜に血液サラサラ効果のある納豆を食べておけば、より血栓予防効果を発揮できるとされています」

 病気の予防や改善につながるパワーを秘めた「最強の朝食」。忙しいから、時間がないからと疎かにせず、健康増進への第一歩として、メニューを工夫して楽しむことから始めてはどうか。

※週刊ポスト2023年2月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン