発信機付きのぬいぐるみを送り被害者方を特定したとみられる大内拓実容疑者(写真右。本人SNS)
「あの頃は付き合いたてだったでしょうから、2人とも幸せそうでした。それまで周りから『彼女がいない』とイジられていたからか、小松本さんと付き合ったらすぐ連れてきたんです。まさかこんなことになるとは……」──水戸市内のある飲食店関係者は、常連だった大内拓実容疑者(28)の“デート現場”を振り返ってこう明かした。数年後、男がストーカー殺人を犯すとは、微塵も頭によぎらなかっただろう。
ネイリストの小松本遥さん(31)を殺害した疑いで1月21日、大内容疑者が逮捕された。男はこれまで「事実無根でなにも知りません」と容疑を否認しているというが、徐々に犯行の手口がわかってきた。大手紙社会部記者の解説。
「茨城県警によると、小松本さんは事件の4日前の夕方、水戸署に匿名でストーカー被害の窓口はどこかと問い合わせていた。また2025年7月にも、同署に1分ほど電話していた記録があるそうですが、通話の内容はわかっていない。いずれもドライブレコーダーや、通話履歴の解析から判明したということです」
容疑者は2024年に一時期、小松本さんと交際していたとみられる。年内には別れたというが、翌年夏に「会いたい」などと小松本さんに連絡をとったところ、彼女はこれを拒否。同年秋ごろから、男は小松本さんの自宅を知人に聞いて回るなど、ストーカー行為を繰り返していたという。
「その後の捜査関係者への取材で、事件の数日前に小松本さんの実家に某人気キャラクターのぬいぐるみが届いていたことがわかりました。小松本さんはこれを引き取り、以後は小松本さんのアパートで保管されていた。ぬいぐるみは大内容疑者が送ったとみられますが送り主は記載されておらず、さらに“懸賞当選者へのプレゼント”という旨の手紙も添えられていたそうです。
このぬいぐるみには発信機が仕込まれており、位置情報は男のスマホに送られていた。また現場付近の防犯カメラには、事件前に大内容疑者が犯行時と同じ“下見”に訪れたとみられる姿も映っているといい、県警は計画的に犯行に及んだ可能性が高いと考えているようです」(同前)
関係の“再構築”に応じない小松本さんに対して、一方的に恨みを募らせたのだろうか。捜査で次々と見つかるストーカー行為を裏付ける物証からは、強い執着心が立ち上がってくるかのようだ。
