空き家となった志村さんの自宅
「全然、そのままです」
数多の女優と浮き名を流した志村さんだが、生涯独身を貫き、子供もいない。逝去した当時、肉親は2人の兄だけだった。志村さんを知る芸能関係者が語る。
「兄弟の間で自宅をどうするかの話し合いはあったようですが、記念品のトロフィーやDVD、洋服など遺品が大量にあり、どこから手をつけていいのかわからない状態だったといいます。
あまりにも突然の逝去だったうえ、コロナ禍もあって整理が進まなかったんでしょう。2021年に次兄が亡くなり、遺された肉親はもう長兄だけ。相続自体は昨年9月に済ませたようですが、家の中はいまだ手つかずだそうです」
志村さんの家に通っていた家政婦も、亡くなった当時の家の様子を、『女性セブン』(2021年4月8日号)でこう証言していた。
〈床の上だけでなく、洋服たんすの中まで物があふれかえっていた。私たち家政婦は、何を捨ててよくて、何を残しておくべきかわからない。紙くずに見えても、志村さんにとっては大切なメモかもしれませんから〉
〈志村さんはストイックにコントの研究を重ね、『コントに役立つ構図やヒントがあるかもしれない』と大量の映画を鑑賞するのがライフワークでした。(中略)書斎もリビングもDVDやビデオであふれかえっていました〉
屋根裏の奥にはトロフィーなどの記念品がホコリまみれでうずたかく積まれていたという。
足の踏み場もないほど遺品で埋め尽くされていた自宅。遺族もその整理の煩雑さに途方に暮れていたのかもしれない。
「トロフィーなんかはオークションに出すわけにもいきませんからね。将来的に志村さんの記念館でも設立されたら遺品も寄贈できますが、それまでの保管場所も必要になる。整理が進まないのも無理のない話です」(前出・芸能関係者)
2月初旬、志村さんの3歳上の長兄・知之さんに話を聞いた。