●北海道・上の湯温泉『銀婚湯』
「敷地内に5本の源泉かけ流しの美肌の湯」
広大な敷地で清流沿いに貸し切り風呂が点在
森に囲まれた「トチニの湯」
道内では少ない純和風の温泉旅館。1万坪の敷地に5本の源泉があり、男女別の大浴場と貸切露天風呂など11か所の湯がある。結婚25年目の銀婚式に訪れる客も多い。
「泉質は『ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉』でお肌しっとりすべすべ。『鶏鍋』はぷりぷりした新鮮な鶏肉の食感を味わえます」(石井さん)
鶏のすき焼き「鶏鍋」
【住所】北海道二海郡八雲町上ノ湯199
●秋田県・乳頭温泉郷『妙乃湯』
「雪の向こうに渓流を眺め湯に浸かる至福の時」
露天からも内風呂からも雪化粧した渓流を堪能
2つの異なる源泉をもつ妙乃湯は、特に混浴露天風呂からの景色が有名。これを見るために日帰りで訪れる人も多い。女将の設計という8つ(冬は7つ)の湯船はどれも違う趣があり、全て制覇したくなる。
「赤茶色の湯『金の湯』と透明の湯『銀の湯』の2種類の湯が楽しめ、さらに男女それぞれの浴場から通路でつながる混浴露天風呂からの渓流と滝の眺めは絶景。女将のセンスが各所に光り、女性客の評価が◎」(飯出さん)
氷点下の寒さに照明も氷で真っ白
『妙乃湯』
比内地鶏入り稲庭古来細麺(1650円)は日帰りでも食べられる
【住所】秋田県仙北市田沢湖生保内駒ヶ岳2−1
●青森県・青荷温泉『ランプの宿 青荷温泉』
「電気も電波もない宿で過ごす贅沢なひととき」
東八甲田山中の豪雪の中にぽつんと立つ宿は、電気もなくスマホの電波も届かない究極の秘境。夜はランプの灯りのみで過ごす。最寄り駅からの送迎もあり、デジタルデトックスで得る癒しを求め国内外から宿泊客が訪れる。
「ひたすら湯と深雪に向き合う、稀有な時間が体感できる。ランプの灯だけという空間は、心が落ち着きます」(石井さん)
【住所】青森県黒石市沖浦青荷澤滝ノ上1-7
●栃木県・奥鬼怒温泉郷『加仁湯』
「関東最後の秘境」で心も体も癒される
路線バス終点から林道を送迎バスで30分、関東最後の秘境といわれる奥鬼怒温泉にある加仁湯。5本の源泉をもち、熱めのお湯は雪見温泉に最適。料理は地元の山菜や川魚のほか鹿肉やサンショウウオなど珍味も楽しめる。
「奥鬼怒四湯随一の好設備の宿で乳白色の湯が抜群。風呂もバラエティに富み、内湯、露天風呂のほか5種類の源泉浴槽が並ぶ「利き湯」、貸切露天風呂などがある」(飯出さん)
『加仁湯』
『加仁湯』
【住所】栃木県日光市川俣871
【プロフィール】
温泉ビューティ研究家・石井宏子さん/「温泉は地球がくれた天然のビューティツール」 という独自の視点で美と健康を探求中。
温泉紀行ライター・飯出敏夫さん/全国の温泉に詳しく特に秘湯系が得意。WEBサイト「温泉達人コレクション」主宰。
撮影/北原千恵美
※女性セブン2023年2月23日号









