松本まりか(C)ND CHOW
「半蔵は忍び集団の代表なのに的を外すとか、ちょいちょいドジはするんです(笑)。そんな面白みを含んでもいますが、仕事そのものは淡々とこなしてくれて、女大鼠もバディとして細やかにフォローしていきます」
カメレオン女優などと称され、そのなりきり力に定評のある松本だが、今回の女大鼠ではいささか苦労している面もあると明かす。
「若い頃から打たれ強く育ってきたので、大概のことは大変だなと思わないところがあるんです。それでもアクションシーンはちょっと大変かもしれないぞと感じています(笑)。忍びの役は過去にも経験がありますが、コンパクトな武器が多く至近距離で敵と戦うことになって気を張りますし、接近戦だけに思い切りやらないと格好がつかない。2日連続で女大鼠の撮影に集中したら次の日、動けませんでした……。そんな舞台裏もありますが、今回アクション指導を担当されている諸鍛冶裕太さんの殺陣がとってもかっこよくて。大きなやりがいも感じています。
シーンによっては口元も隠れて目だけしか出ていなかったりするので、暗闇に紛れてどう見つけてもらえるかドキドキしつつ(笑)、私たち忍びの存在がいいスパイスとなって作品を楽しんでもらえたらいいなと思っています」
【プロフィール】松本まりか(まつもと・まりか)/1984年9月12日生まれ、東京都出身。2000年に『六番目の小夜子』(NHK)でデビュー。「憑依型俳優」と称される。2月25日より舞台ナイロン100℃ 48th SESSION『Don’t freak out』の公演を控える。
取材・文/渡部美也