「ついにこのときが……という感じです。生まれてからずっと見てきたのでちゃんと見送りたいんですが、1日2600人という観覧制限の抽選倍率がすごくて、1週間に1回会えればいい方。寂しいけれど、中国ではいま以上に冒険してほしいし、パートナーを見つけてほしい。子の幸せを願う親の気持ちです」
そう語るのは、これまで12年もの間毎日上野動物園に通ってきた、パンダウォッチャーの高氏貴博さん。通常パンダは生後24か月で中国へ返還されるが、シャンシャンの返還はコロナの影響で5回延期されてきた。しかしいよいよ2月21日に中国へ返還される。
「シャンシャンとの思い出はキリがないですが……、やっぱり母親(シンシン)に甘えている姿が印象に残っています。甘えん坊でおてんば、見た目と仕草の可愛らしさは、いまも昔も変わりませんね」(高氏さん)
そんな高氏さんに、愛くるしいシャンシャンのベストショットを厳選してもらった。多謝!
【教えてくれたのは…】
高氏貴博さん/上野動物園のパンダを毎日撮影した大人気ブログ『毎日パンダ』を運営。日本パンダ保護協会会員。『ずっとみてるよシャオ レイ!2023 CALENDAR』(小学館)など著書多数。上野動物園のパンダを毎日撮影した大人気ブログ『毎日パンダ』を運営。日本パンダ保護協会会員。『ずっとみてるよシャオ レイ!2023カレンダー』(小学館)など著書多数。
まだピンク色で毛玉のようなシャンシャンがお乳を求め、シンシンが抱っこする瞬間。1才をすぎてもシンシンの胸にすっぽりはまるサイズ感。竹の食べ方をシンシンから見て学ぶシャンシャン。ごはん中もママにべったり。
「美男美女の両親から受け継いだ美しいビジュアルに加え、やんちゃな動きや仕草も愛くるしい」と高氏さん。幼少期は高い木が大好きで、お昼寝をするのもそこが定位置。テヘペロの貴重な瞬間。ハンモックからひょっこり。あどけない顔だがこれも5才のシャンシャン。氷を抱えてうれしそう。
【プロフィール】
シャンシャン/2017年6月12日生まれ。中国語表記は香香。上野生まれの赤ちゃんパンダは29年ぶり、自然繁殖の初ベビーとなり一大ブームに。中国野生動物保護協会との協定で2月21日に中国へ返還される。
写真提供/ブログ『毎日パンダ』
※女性セブン2023年3月2・9日号