首相官邸「チーム岸田」の陣営(写真/時事通信フォト)
記者C:岸田内閣ができてすぐの頃、木原さんは「総理は私が意見しても聞いてくれない」としきりにぼやいていたのに、いつのまにか木原さんに権力が集中している。それだけの実力があればいいが、これまでの国会対応を見ると木原ミステークが政権の足を引っぱっている。
記者A:岸田首相の政策は「新しい資本主義」など掛け声だけで中身がなかった。中身をつくっていったのが木原さんや経済担当の村井英樹・首相補佐官、宮沢洋一・自民党税調会長といった財務官僚出身の岸田派議員たち。首相秘書官にも財務官僚を2人も起用した。
総理は開成高校出身で東大受験に3回も失敗しているから、東大出の財務官僚を部下に使うことが楽しいかもしれないが、官邸が財務省主導で染められる中で、その中心の木原さんが力を持つことになった。そして岸田さんは気づいた時には増税路線を敷かれていた。
(第4回につづく)
※週刊ポスト2023年3月10・17日号