2009年大会でマウンドに太極旗を立てる韓国代表(写真/共同通信社)
2006年大会は2次ラウンドからアメリカ西海岸にある球場で行なわれたが、在米韓国人が、“ヒール”となったイチローに大ブーイングを浴びせる一幕もあった。今大会もアメリカで行なわれる決勝戦で再び韓国と相まみえる可能性がある。
発言も穏やかで好青年を地で行く大谷だけに、韓国サイドから当時のような敵意が向けられるとは考えにくいが、注意すべきはメディアによる報道の過熱だ。
「イチローの30年発言の際、韓国メディアは『イチロー大言壮語、韓国を挑発!』『韓国を数段下とする露骨な発言』などと煽りに煽って火に油を注ぎました。今大会では、あらゆるメディアが大谷の談話を取ろうと躍起になるはず。言動には細心の注意を払う大谷ですが、ちょっとした発言などが針小棒大に取り上げられないかが懸念されます」(スポーツ紙デスク)
当の大谷は間近に迫る韓国戦について、2月17日の記者会見で「日韓戦の長い歴史をよく知っている。韓国はいいチームで、いい試合をする」と清々しく語った。大谷の言葉の通り、両チームとも正々堂々と勝負して、最高の日韓戦を見せてほしい。
※週刊ポスト2023年3月10・17日号