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【性的関係を迫る大量LINE】セクハラ防止を訴えていた馬奈木弁護士が依頼女性にセクハラ 被害女性が会見へ、提訴か

セクハラを認め、謝罪した馬奈木厳太郎弁護士(時事通信フォト)

セクハラを認め、謝罪した馬奈木厳太郎弁護士(時事通信フォト)

 演劇や映画、芸能界などのハラスメント問題に取り組んできた、馬奈木厳太郎(まなぎ・いずたろう)弁護士が、裁判の依頼女性にセクハラをしたことを公表し、謝罪した。馬奈木弁護士は、第二東京弁護士会所属。すでに同弁護士会に懲戒請求が行われているほか、関係者によると、性的関係を迫るLINEなどが大量に送られるなどした被害女性は、馬奈木弁護士を提訴する意思を示しているという。

 馬奈木弁護士は、原発事故で避難した住民の集団訴訟の弁護団事務局長を務めたほか、芸能界のハラスメント被害者を支援するための団体「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会(なくす会)」の顧問を務めていた。なくす会は、ハラスメントの相談活動や啓発活動などに取り組んでいるほか、文化・芸能に関わる団体向けのハラスメント防止研修も行なっている団体だ。馬奈木氏は同会の設立時から顧問を務めており、劇団や映像制作に関わる企業などでハラスメント予防のための講習も開いていた。

 ハラスメント問題の最前線に立ち、既婚者でもあった馬奈木弁護士。だが、3月1日、自身のブログに次のような文面を掲載した。

〈(裁判の依頼女性が)私に対して好意を寄せていると思い込み、身体に触れたり、身体の部位に言及したメッセージを送ったり、性的関係を誘うメッセージを送ったりしました。

 その方からはこれらを拒むメッセージや言葉を受け取っていたのですが、私はそのメッセージや言葉を真摯に受けとめず、自らの都合のよい方向に解釈し、性的関係を誘う言動を続け、依頼を受けていた裁判の対応にまで言及して、その方を追い込み苦しめてしまいました〉

 続けて、〈私の所属弁護士会に対して、私の懲戒処分を求める懲戒請求書が提出されました。その懲戒請求書を読み、私は初めてその方が私との関係を全く望んでいなかったこと、精神的苦痛を感じ困惑を覚えながら、弁護士という私の肩書や私との年齢差、人間関係への配慮から強く抗議できず、私の言動に苦しんでいたことを知りました〉〈過ちを繰り返さぬよう自らを正し、自らを律していきます。被害者の方に対して、重ねて、深く謝罪いたします〉と綴っている。

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