50代女性の約4割がサプリを常用

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 美容系サプリや美容ドリンクの定番「コラーゲン」も、口から摂取したところで、アミノ酸として吸収されるだけで、お肌がプルプルになるという有効性は確立されていない。薬学博士の生田哲さんが言う。

「肌に塗れば効果はあるでしょうが、コラーゲンサプリをのむのは、豚の角煮を食べるのと変わりません。同じ理由で、グルコサミンやコンドロイチンをのんだところで、関節の動きがよくなったり、痛みが軽減されることなどあり得ません」(生田さん)

 口から入ったものはすべて胃腸で分解されるため、効いてほしいところにそのまま届くわけではないのだ。

「のむだけで体調に変化があるなら、それは医薬品です。サプリは、基本的には効かないもの。少なくとも、病気の症状を回復させる効果はないと断言できます」(北條さん・以下同)

 粗悪品でないサプリを常識的な量をのむなら、効果もないが、副作用もない。だが、効果を求めるあまり大量に摂取すれば、健康被害は免れないだろう。サプリは腎臓や肝臓で代謝されるため、どんなに良質なものでも、大量にのめば必ず負担がかかる。体の不調を改善しようと大量にサプリをのみ、さらに体調を崩し、それを治そうとまた大量にサプリをのむ悪循環に陥っている人は少なくない。特定の栄養素の過剰摂取は、健康被害を起こす。

「“ビタミンCは大量に摂っても尿として排出されるので、摂れば摂るほど健康にいい”ともいわれますが、ビタミンCの大量摂取で尿路結石につながった例もある。どんなに体にいいとされるものでも、摂りすぎは毒になるのです」

 特定の栄養素だけを手軽に好きな量を摂れるという利点にこそ、サプリの危険性が潜んでいるのだ。

※女性セブン2023年3月23日号

3つの「健康食品」の基準

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サプリ「健康食品」の実態

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