デビューしたのは18歳のとき

さんまのモノマネをするほいさん

もはやご本人? ほいさんの芸名は香港で有名な喜劇俳優から

 でもね、僕にとって、さんまさんのものまねは“後からできた引き出し”。デビューは18歳のときです。都立日野高校を卒業して「劇団ひまわり」の青年部に入り、俳優としてドラマや映画にちょこちょこ出るようになったのが最初です。中学時代から香港映画が大好きで、ブルース・リーやジャッキー・チェン、ジェット・リーの真似をして、ヌンチャクを振り回して「アチョー!」なんてやっていたんです。ホイ3兄弟の香港映画『「Mr.Boo!』」も大好きで、ほいけんたの芸名はそこからとりました(本名:塩田謙一)。

 もともとはアクションスターになりたくて、高校2年のときにプロのアクションチーム「THE EIGHTEEN ARTS」に入りました。ところが、先輩に「アクションができても演技が出来なければ、スタントマンにしかなれない」と教わり、演技を勉強するため「劇団ひまわり」に入ったんです。やはり、目立ちたかったし、テレビや映画にたくさん出たかったんで。

 俳優を目指してみたものの、セリフを1行、あるいはアップの映像を5秒もらうようにさえ、なかなかなれません。しかも、俳優は人が書いたセリフをしゃべるだけ。なんか違うな、と思っていたところ、お笑い芸人を見ると自分の言葉でしゃべって、1人で3分まるまる画面に映っていたりする。そのうえ、ドラマや映画に出てもいい役をやっている。だったら、お笑いで活躍してからドラマや映画へ行ったほうが早いんじゃないか。そう思って、20歳の頃にお笑いも始めたんです。

 24歳のとき、所属していた事務所にショーパブの仕事を紹介してもらってからは、アルバイトをしなくても芸能の仕事だけで食べられるようになりました。そのかわり、一生懸命、芸を身につけてきましたよ。ほとんど独学で、ものまね、歌、司会、マジック、パントマイム、ジャグリング、バルーンアート……。バルーンアートでは本を6冊出しています。

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