局によって“コア視聴率”の基準が異なる厄介さ
テレビ局では“世帯”から“コア”に視聴率の基準が移行しているのに、なぜネットニュースでは今も“世帯”が取り上げられやすいのか。メディア関係者が話す。
「松本さんの言うように、ネットニュース側の勉強不足という側面もあると思います。ただ、その一方で、“コア視聴率”の基準が局によって違うので比較しにくいという事情は見逃せません。日本テレビとフジテレビは13歳から49歳まで、TBSは4歳から49歳までを“コア層”と定義しています。だから、一律の基準である“世帯視聴率”を元にニュースを書いている媒体が多いのではないでしょうか。
また、局の“コア視聴率”はすごく良い場合は発表されますが、そうでない場合は番組に関わっている人たちや編成部など限られた人しか知らないんですよ。だから、世帯視聴率を取り上げているのかもしれないですね」
松本が自ら降板を決意した『ワイドナショー』は今後どうなっていくか。
「松本さんは昨年4月から隔週の登場になりました。視聴率は基本的に松本さん出演週のほうが高かったですが、不出演の週に大幅に数字が落ちるようなことはなかった。だから、フジテレビは松本さんの卒業以降も番組の存続を決めたのだと思います。ただ、隔週でも松本さんが出ているから、習慣で毎週チェックしていた人もいたでしょう。松本さん卒業で、もう出ないとなると、これからは見なくなる人も当然増える。そこをどう食い止めるかでしょうね」(前出・テレビ局関係者)
31年5か月続いた『笑っていいとも!増刊号』から日曜10時の時間帯を引き継ぎ、4月で10年目を迎える『ワイドナショー』。さらなる長寿番組への道を進むことはできるか。