100歳まで生きる人の特徴【その1】
そうして2002年に始まったのが、全国規模の「超百寿者研究」だ。
「100歳時点で自立する人は105歳を超えて長生きすることがわかり、そうした方を超百寿者、特に110歳を超えた方を『スーパーセンチナリアン』と呼びます。彼らを対象に、2002年からは全国で研究を始めました。
そのなかで出会った最高齢の男性は116歳まで長生きされた木村次郎右衛門さん。世界的にも歴史上一番長生きの男性です。スーパーセンチナリアンの全国調査開始から20年経ち、現在も研究は継続中ですが、110歳以上の方々の特徴や共通点がわかってきました」
百寿者の人数は新井教授らの研究がスタートした30年前(1992年)は全国で4152人だったが、2022年には9万人を超え、実に20倍以上に増えた。
「88%が女性で、男性は1万人前後。2020年国勢調査では、約8万人いる百寿者のうち、110歳以上のスーパーセンチナリアンはわずか141人でした。百寿者のうち564人に1人が110歳を超える計算です」
※週刊ポスト2023年4月7・14日号