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《追悼》「老いは自分がなってみたときに一番わかる」ムツゴロウさん(享年87)が語っていた「理想の最期」

「ムツゴロウ」ブランドのペットフードを発売したことも(時事通信フォト)

「ムツゴロウ」ブランドのペットフードを発売したことも(時事通信フォト)

「以前までは口にしなかったのですが、最近は『僕が死んだ時は…』と平気で話すようになりました」──多くの国民に生き物の愛おしさを伝え続け、「ムツゴロウさん」として親しまれた畑正憲さんが亡くなった。1971年に移住した北海道で、動物たちと暮らす『ムツゴロウ動物王国』を設立。その後『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』(フジテレビ系)などに出演し、多くの動物たちと直に触れ合う姿で人気を博した。そんなムツゴロウさんは北海道中標津町の自宅で倒れ、搬送先の病院で心筋梗塞のため4月5日午後5時53分に死去した。87歳だった。

 近年は入退院を繰り返して、自宅療養を続けていたムツゴロウさん。自宅のログハウスで妻と愛犬、猫と静かな暮らしを送っていたが、この数年は庭を散歩する日々だった。関係者が直近のムツゴロウさんの様子について語る。

「5年前にご自宅で倒れ、ドクターヘリで釧路の病院に運ばれて一命を取り留めました。それからは『ペースメーカーを入れて、これがないと心臓が働かない。体力が落ちてしまって、すぐに眠くなってしまう』と、ムツゴロウさんはリビングに置いたベッドで寝起きしていました」

 自宅などでリハビリをしながら、歩ける範囲を少しずつ広げ、回復の兆しを見せていたムツゴロウさん。そんな彼は時折、弱気な一面を見せることもあったという。

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