国内

〈証言台が倒れ、手錠をかけられて退廷〉元妻中傷で逮捕の元プロ棋士「泥沼ブチギレ裁判」一部始終

愛されキャラクターだった橋本容疑者

愛されキャラクターだった橋本容疑者

 今年1月17日、自身のツイッターに元妻を中傷する投稿をしたとして、元棋士の橋本崇載被告(39)が名誉毀損容疑で逮捕された。橋本被告は現役時代、個性的なファッションや発言で注目を集め「ハッシー」の愛称で広く親しまれたが、2021年4月に突然の引退宣言。その背景には、元妻との離婚トラブルがあったという。将棋連盟関係者が語る。

「橋本被告は2017年に結婚したが、2019年の7月、妻が生まれたばかりの子供とともに突然姿を消したそうです。実子に会えない苦しさから心身の体調を崩し、公式戦も1年以上休場することになった。そのまま、将棋連盟に迷惑をかけられないという思いで引退することとなりました」

 引退後、橋本被告は元妻に対して攻撃的な発信を繰り返すようになる。昨年12月には次のようなツイートが問題視され、元妻に対する名誉毀損の疑いですでに一度逮捕されている。

〈養育費も払わないクソ野郎がグチャグチャ言うなと言われたって 払いたくても払いようもない こんな理不尽にもずっと耐え続けて 替えの効かない仕事辞める羽目になって これがわからない世の中なんて無差別殺人起こしてから自殺したる〉

「2度目の逮捕となった今回は、昨年11月にした別のツイートが原因です。ツイートには元妻の本名と住所が書かれ、『僕を地獄の底に落とした殺人鬼』と中傷した。問題となったツイートをした前日にも裁判所に対し『反社会組織が ガソリン撒いて火つけたってもええんやぞ なめんな』と、自暴自棄なツイートを繰り返していました」(前出・将棋連盟関係者)

 今回の逮捕容疑に関する裁判で、橋本被告の初公判があったのは3月17日。4月12日、大津地裁で2度目の公判が開かれたが、そこで大きなトラブルがあった。当日の裁判を傍聴したライターの普通氏が振り返る。

「裁判そのものの内容は地味なものでしたが、異変があったのは次回期日を決めている最中のことでした。橋本被告が『保釈請求について不服がある』として、裁判長の許可を得て証言台に座ると、そこから3つほど質問を続けました。裁判官が『意見を述べることは認めますが、質問にはお答えできません』『発言を禁じます』と繰り返すと、橋本被告も次第にヒートアップ。『なぜ話を聞いてくれないのですか』と続けるうちに退廷を命じられ、警察官に手錠をかけられました。

 それでも『傍聴人もみんな見てますよ』『こんな裁判やっても仕方ないでしょ!暴力で言論を封じて!』などと抵抗し職員と揉み合ううちに、ダーン!と大きな音が鳴り、証言台が倒れました。誰がぶつかったのか、押したのかまではわかりませんでした。1000件以上裁判傍聴をしていますが、証言台が倒れたのは見たことがありませんね。

 橋本被告としては、逮捕されてからの4か月で4回保釈を請求したが通らず、携帯電話も没収されたままだったことも、不満のひとつにあったようです。一般論として、名誉毀損の裁判でこれだけ保釈が認められないのは珍しいと言える」

関連キーワード

関連記事

トピックス

協会との関係は続く?(時事通信フォト)
《協会とケンカ別れするわけにはいかない》退職した白鵬が名古屋場所で快進撃の元弟子・草野に連日ボイスメッセージを送ったワケ
週刊ポスト
「木下MAOクラブ」で体験レッスンで指導した浅田
村上佳菜子との確執報道はどこ吹く風…浅田真央がMAOリンクで見せた「満面の笑み」と「指導者としての手応え」 体験レッスンは子どもからも保護者からも大好評
NEWSポストセブン
石破首相と妻・佳子夫人(EPA=時事)
石破首相夫人の外交ファッションが“女子大生ワンピ”からアップデート 専門家は「華やかさ以前に“上品さ”と“TPOに合わせた格式”が必要」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
中村芝翫の実家で、「別れた」はずのAさんの「誕生日会」が今年も開催された
「夜更けまで嬌声が…」中村芝翫、「別れた」愛人Aさんと“実家で誕生日パーティー”を開催…三田寛子をハラハラさせる「またくっついた疑惑」の実情
NEWSポストセブン
ノックでも観客を沸かせた長嶋茂雄氏(写真/AFLO)
《巨人V9の真実》王貞治氏、広岡達朗氏、堀内恒夫氏ら元同僚が証言する“長嶋茂雄の勇姿”「チームの叱られ役だった」
週刊ポスト
現場となったマンホール
【埼玉マンホール転落事故】「どこに怒りを…」遺族の涙 八潮陥没事故を受けて国が自治体に緊急調査を要請、その点検作業中に発生 防護マスク・安全帯は使用せず
女性セブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《秘話》遠野なぎこさんの自宅に届いていた「たくさんのファンレター」元所属事務所の関係者はその光景に胸を痛め…45年の生涯を貫いた“信念”
週刊ポスト
政府備蓄米で作ったおにぎりを試食する江藤拓農林水産相(時事通信フォト)
《進次郎氏のほうが不評だった》江藤前農水相の地元で自民大敗の“本当の元凶”「小泉進次郎さんに比べたら、江藤さんの『コメ買ったことない』失言なんてかわいいもん」
週刊ポスト
川崎、阿部、浅井、小林
女子ゴルフ「トリプルボギー不倫」に重大新局面 浅井咲希がレギュラーツアーに今季初出場で懸念される“ニアミス” 前年優勝者・川崎春花の出場判断にも注目集まる
NEWSポストセブン
6年ぶりに須崎御用邸を訪問された天皇ご一家(2025年8月、静岡県・下田市。撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下と愛子さま、爽やかコーデの23年 6年ぶりの須崎御用邸はブルー&ホワイトの装い ご静養先の駅でのお姿から愛子さまのご成長をたどる 
女性セブン
「最高の総理」ランキング1位に選ばれた吉田茂氏(時事通信フォト)
《戦後80年》政治家・官僚・評論家が選ぶ「最高の総理」「最低の総理」ランキング 圧倒的に評価が高かったのは吉田茂氏、2位は田中角栄氏
週刊ポスト
スーパー「ライフ」製品が回収の騒動に発展(左は「ライフ」ホームページより、みぎはSNSより)
《全店舗で販売中止》「カビだらけで絶句…」スーパー「ライフ」自社ブランドのレトルトご飯「開封動画」が物議、本社が回答「念のため当該商品の販売を中止し、撤去いたしました」
NEWSポストセブン