中日ドラゴンズの始球式に登場したLiSA(時事通信フォト)

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 主力だった京田、阿部寿樹をトレードで放出し、チームを刷新したが機能しているとは言えない。指揮官は石川昂弥と高橋周平を三塁のレギュラーで競わせる方針を明言していたが、4月29日のDeNA戦から高橋周を二塁で2試合連続スタメン起用。我慢強くスタメンで起用しているアキーノは68打席で32三振とボールがバットに当たらない。打率.154、1本塁打、6打点。外野も拙守が目立ちチームの足を引っ張っている。首をかしげる起用法で競争原理が働いていると言えず、ナインの士気低下が懸念される。

 落合博満元監督の下で築いた黄金時代が、「過去の栄光」になりつつある。2004年から2011年まで中日の監督を務め、4度のリーグ優勝を飾り、2007年に日本一に。全てのシーズンでAクラス入りした。だが、落合監督の退任後は低迷期に。11年間で9度のBクラス、立浪監督が就任した昨季は6年ぶりの最下位に沈んだ。

 中日ファン歴50年という愛知県在住の男性は、「長年応援してきたが、ここ数年の中日が一番弱い。フロントはろくな補強をしないし、立浪監督の起用法も不可解でチーム全体に勝つ気が感じられない。こんな戦いをしていたらファンも愛想を尽かすよ」と語気を強める。

 エースの大野雄大が4月中旬に左肘の遊離軟骨除去手術を受け、復帰は8月以降になる見通しとなった。勝負の夏場までにはい上がって来られるか。中日は早くも正念場を迎えている。

堂上は2017年以降、打率が2割台前半(時事通信フォト)

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先発陣を牽引する柳(時事通信フォト)

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