「野球で取り返せばいい」は通用しない

2020年の契約更改ではまだチャラさは見受けられない(時事通信フォト)

2020年の契約更改での山川選手(時事通信フォト)

 過去の例を見ると、週刊誌のスクープでトラブルが発覚したケースは多い。

「心のどこかに“バレなければ大丈夫”という隙を感じさせます。逆にいえば、週刊誌がなければ、無秩序状態になっている。監視の目があろうと無かろうと、ルールやモラルは守らなければならない。スター選手だろうと二軍の選手だろうと同じです。

 しかし、球団は二軍の選手には厳しい処置をしても、スター選手には甘い処分で終わることも多々あった。それが再び、問題を起こすことに繋がってきたとも考えられます。このループはどこかで止めなければならない。もしスター選手が女性トラブルで厳しい裁定を下されていれば、それが抑止力になって、山川も慎重に行動したかもしれません」(前出・ベテラン記者)

 選手が問題を起こしても、球界には長らく『野球で取り返せばいい』『野球で取り返すしかない』という風潮があったことは否めない。

「何かトラブルがあった後、関係者は一様に『グラウンドで結果を残すしかない』というコメントを残してきました。しかし、そのような考え方がスター選手のスキャンダルに繋がってきたのではないか。子供も憧れるスターはユニフォームを着てない時も、一社会人として最低限のモラルやルールを守らなければならない。当然のことです。

 山川から野球を奪うのは可哀想だと思う野球関係者やファンもいるでしょうけど、まずは自分のしたことを反省し、相手の気持ちを慮らないといけない。そのためには球団の厳しい処分が必要です。『無期限謹慎』のような、いつでも解除できるような曖昧な処分では納得しない人も多いはず。

 例えば、罰金を数千万円にした場合、世間から見たら相当な金額ですけど、今季の推定年俸2億7000万円で、これまで10億円近く稼いでいると思われる山川には大きな痛手にはならない。選手の年俸が高騰しているわけですから、それに比例して罰金が上がるのも当然だと思います」(前出・ベテラン記者)

 起訴、不起訴にかかわらず、NPBや西武は厳格な処分を下せるか。処分内容次第で、今後の球界のあり方も変わってくるだろう。

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