商店街を歩く阪神ファンの足取りも軽いという

商店街を歩く阪神ファンの足取りも軽いという

経済効果は絶大

 阪神がナイターで勝った場合、翌日の早朝にペットショップ店長が掲示されているマジックの数字を減らしているのだという。同商店街の商店主も明るい声でこう話す。

「週末のデーゲームで阪神が勝った時は試合終了の1時間後に7段の脚立を立ててマジックの数字を減らすんですわ。土日の夕方だから買い物客も多く、その光景を見て拍手が沸き起こります。これを見ようと甲子園球場で阪神が勝った試合を観戦した後に、その足で商店街に買い物に来るファンも少なくありません」

 阪神が絶好調であることにより、地元にもたらされる“経済効果”は絶大なのだという。

 ちなみにこの商店街のマジックは、他球団に本物のマジックが出た時点で“消滅”する仕組みになっている。また、阪神に本物のマジックが出た場合は、残り試合数ではなく実際のマジックナンバーの掲示に変わる。商店街がこうした日本一早いマジック点灯を始めたのは2002年のことだが、マジックを0まで減らせたのは2003年と2005年の2回だけ。

 今年は岡田監督を迎えて18年ぶりのアレ(優勝)への期待が膨らむ。3月29日の「点灯式」では、新型コロナウイルス感染防止のため自粛していた六甲おろしの合唱も4年ぶりに復活。阪神ファン100人が集まって熱唱した。

 前出の寺井理事長は感慨深げにこう語る。

「熱狂的なファンが多いだけに、勝てない時は『勝てへんのは(マジックを点灯させている)お前らが悪い』とか、『マジックの減らし方を知らんのか』と叱られたりもしましたが、今年は『今日も勝ったで。まだマジック減らせへんのか』と笑顔で催促されたりしている。いろいろ批判も受けましたが、尼崎を、商店街を盛り上げるためにここまで続けてきてよかったと思っています」

 今年のタイガースについては、寺井理事長も期待に胸を膨らませている。

「中野(拓夢)のセカンドコンバートや佐藤(輝明)のサード定着など、岡田監督がうまく選手を適材適所で使っている。阪神が勝った翌日には商店街を歩く人が笑顔になり、財布のヒモも緩んでいます。今年は戦力が整っているので、選手が持てる力を出してくれればマジックが1つずつ減り、9月下旬には18年ぶりに0になると信じています」

 2003年、2005年には阪神ファンが商店街を埋め尽くしたというが、今年は18年ぶりにその光景が見られるのか。

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