――今回はどんなライブに?
中川「去年初めて鳥居とライブをやって、単純にコントにハマったんです。これまでやってこなかったことだから。漫才とは違った難しさがあって、どんどんやっていきたいなと。最近、コントハイみたいな状態です」
鳥居「でも私と稽古する時すっごいビクビクしてるよね」
中川「鳥居は根は優しいんですけど、僕がうまくできないと精神的に追い詰められるらしく、突然『ウワー!』ってなっちゃう。普通に話してたと思ったら、『なんでできないのー!』って突然叫ぶから、驚くって意味でビクビクしてる(笑)」
鳥居「そんな風にはならないでしょ。中川くん、いかにもコントやってます!ってやるんだもん」
中川「今後は優秀な相方がいるから大丈夫やろ。タダでNSCに通わせてもらってる感じでありがたいすよ。利用できるものはなんでも利用しよう根性で生きてます!」
――改めて、鳥居さんとコンビを組んで、どんな手応えがありましたか
中川「僕は似たような脳みそがふたつあってもいいものは生まれないと思っていて。ウーマンラッシュアワーは僕と村本が真逆だから成立するし、面白い。村本はすべてに対して剛速球なんだけど、僕がフォークやカーブを投げることでよりストレートが早く見える、みたいな。それと同じで、鳥居に僕が混ざることによって、ネタの幅が大きく広がると感じています」
鳥居「前回の一番の失敗は、中川くんが私に気を使いすぎて、私の指導そのままにやっちゃってたこと。その結果、私の劣化版みたいな演技になっちゃった。中川くんの良さが消えちゃったんです。お互い気を使いすぎちゃってたけど、今回はもっと我を強くしてくれると思います」
中川「鳥居も僕を扱う経験値が上がった。前回より今回、そして次回はもっと面白くなるなって予感がしています」
――中川さんは苦労はあまり感じなかった?
中川「もちろん苦労はありますよ。ウーマンラッシュアワーでやるよりも、遥かにセリフ量が多いですから」
鳥居「あっちの方が圧倒的に多いんじゃない? あ! しゃべってるのは村本くんだけか!なんで中川くん、こんなにしゃべれないし物覚えが悪いんだろうって思ってたけど、漫才は相槌打ってるだけだったね」
中川「厳しいな(笑)」
――相方が変わっても「コンビ活動」に魅力は感じる?
中川「結局コンビって、技術や努力もそうだけど、年数こそが味を出すものだと思うんですよ。『THE SECOND~漫才トーナメント~』があんなにいい大会だったのは、ずっとやり続けてきた2人が生み出すアドリブやコンビネーションが一番の見どころだったというか」
鳥居「でも、まだ私は中川くんのアドリブを信用しきれてないのかも。ツッコミがこないな~って時がいっぱいある」
中川「一応ツッコミで20年きてるんやけどなあ(笑)。信用を作っていくためにも、鳥居とのコンビは末永く続けていきたい。僕は村本もそうですが、心のどこかで『問題のある人』を求めてるんでしょうね」