警視庁目黒署に入る、市川猿之助容疑者を乗せたとみられる車両(時事通信フォト)
この六月大歌舞伎が千穐楽を迎えたのが6月25日。事件が起きてから、猿之助さんが主演を務める予定だった公演が6月25日までほぼぶっ続けで行なわれていたのです。さすがに松竹側もすべてを休演にするわけにいかないので、代役を立てて対応しました。
そのような状態の中で猿之助さんの逮捕が報じられれば、混乱を招くことになる。事件が起きた当初は、明治座の公演を終えて出てきた観客や役者に取材が殺到したということもあった。警察はそのような事態を防ぐために、六月大歌舞伎の千穐楽を待ってから猿之助さんを逮捕したのではないかと言われています」
だが、突然の逮捕劇は梨園関係者らに衝撃をもたらしたという。
「澤瀉屋一門が猿之助さんの逮捕を知ったのは、第一報が報じられてからなんです。本当に6月27日の朝まで何も知らなかった。むしろ一門の中では、1か月経っても何も事件の動きがなかったので、“猿之助さんは逮捕されずに済むのではないか”と楽観視する声もあったほど。それだけに今、一門は衝撃に包まれており、『ついに今後の澤瀉屋について真剣に考えなければいけなくなってしまった』と悲嘆する声が上がっています」(別の梨園関係者)
※6月27日10時45分、市川猿之助容疑者が逮捕されたため、タイトルと本文を一部修正しました。
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