広末と鳥羽シェフの密会現場となったホテルの部屋(SNSより)
鳥羽氏の背景に博報堂グループ
そもそも鳥羽氏が32歳からのキャリアでここまで急拡大した背景には、大手広告代理店グループの存在があった。2021年に鳥羽氏が「シズる株式会社」を立ち上げた経緯がそれを物語る。
「『シズる』の立ち上げに欠かせなかったのが博報堂ケトルのクリエイティブディレクターである皆川壮一郎氏です。鳥羽氏と同じ埼玉県出身で、二人は昔から洋服好き仲間としても親交があったそうです。皆川氏は『シズる』をクリエイティブの面で支えてきました。鳥羽さんも彼のことを会社の“舵取り役”と評価するほどで、コンセプトメイキングほかメディア露出などの面でも意思決定に大きく関わっていました」(同前)
皆川氏が所属する博報堂グループの存在は、鳥羽氏が「スターシェフ」に成り上がるために大きな後ろ盾となっていた。
「『ハラカド』で進んでいたファミレス事業の話や、現在公開されている鳥羽氏のドキュメンタリー映画なども博報堂に関わる案件です。ここ数年で急激にメディア露出を増やしてきた鳥羽氏は、同社グループがフードを軸にした事業を展開するためのある種、マスコット的な存在としても重宝されてきたのです」(同前)
一方、急拡大を続ける事業に対し、鳥羽氏自身もがんじがらめになっていたようだ。広告会社関係者は続けて語る。
「さまざまな案件が入り乱れる中、鳥羽さん単独では意思決定できない状況にありました。講演会やビジネス関係での動きが増え、ご本人がオーナーシェフを務めるレストランの厨房に立つ回数も激減。
今回の不倫報道は『シズる』そして博報堂グループにとっても想定外の出来事だったのでしょう。これから先に見込まれていた売り上げも白紙となり、鳥羽さんの周りでビジネスを動かしていた方々も頭を抱えています」
自身のドキュメンタリー映画で「店に自分はいない方がいい」と語っていた鳥羽氏。「スターシェフ」鳥羽周作氏を作り上げた大手広告代理店グループの後始末はいかに──。