春ドラマ最終回と夏ドラマ初回放送がバッティングの珍事、それぞれの思惑とリスク

　実際、TVerなどでの配信視聴が増えているだけに、放送時間のバッティングは以前ほど神経質に考える必要性はないのかもしれません。しかし、局を越えてドラマ全体にいい風が吹いているときだけに、「別クールの最終回と初回を同じ日に放送してつぶし合う」という足を引っ張り合うような編成は避けたほうがいいでしょう。

　しかも両作を手がけるのは、日ごろライバル関係にある在阪の2局。テレビ朝日と日本テレビではなく、系列局のABCテレビと読売テレビなのです。日曜夜にドラマ枠をまかされてはじめたばかりのABCテレビも、日本テレビとともに「日曜ドラマ」を手がけ、同等以上の結果を出したい読売テレビも、2日の放送は「絶対に負けたくない」という心境ではないでしょうか。

　最終回ならではの盛り上がりか。それとも、初回ならではの期待感か。ツイッターの反響やネット記事の数なども含めて、どんな結果になるのか楽しみです。