橋田賞は、日本人の心や人とのふれあいを温かく取り上げてきた番組・作品と人に贈られる賞(写真は第31回橋田賞授賞式)

橋田賞は、日本人の心や人とのふれあいを温かく取り上げてきた番組・作品と人に贈られる賞(写真は第31回橋田賞授賞式)

 直近の第31回(令和4年度)では、ドラマ『silent』(フジテレビ系)や、『プレバト!!』(MBS・TBS系)、小池栄子サン(42才)、長澤まさみサン(36才)が受賞。「橋田賞新人賞」としてSnow Manの目黒蓮クン(26才)、伊藤沙莉サン(29才)、『silent』の脚本家・生方美久さん(30才)が。前年には、TBSの井上貴博アナウンサー(38才)や仲野太賀サン(30才)、「〜新人賞」に杉咲花サン(25才)、吉沢亮サン(29才)らが名を連ねました。毎回、おそらく多くの皆さんが「この番組を、このかたを選んでくださりありがとうございます」と「橋田賞」に感謝していたのではないでしょうか。

 橋田先生とも面識があった大堀容疑者は「財団や橋田先生に申し訳ない」と話しているとか。そして、調べに対し、「ブランド品の購入や飲食代に使った」という言葉には「またか」と思ってしまいました。

 同年代ゆえによく覚えているのですが、この年代の女性による横領、着服の理由として「ブランド品」というワードが出てくるのです。

 古い話で恐縮ですが、2015年、神田うのサン(48才)宅から約1億円相当のブランド品や貴金属を盗んだとして窃盗罪に問われた元ベビーシッターは当時60才、今年68才。

 ある日、エルメスのケリーやバーキン、ルイ・ヴィトンなどの“わかりやすい”ブランド品やクロコダイルの希少品などが「なくなっている」ことに気づいた、うのサン。その犯人が当時シフト制で4人いたベビーシッターさんの中で、うのサン本人や娘さんがもっとも信頼していた人だったことから意気消沈していらしたことも覚えています。

 しかも当該ベビーシッターのプロフィールは、「お寺の一人娘で、お金持ちの夫と結婚し子育てはひと段落した」という“セレブ設定”で、「私はお仕事なんてしなくていいんです」とも言っていたとか。実のところは「20才まで劇団員」の“女優”だったといいます。

多少環境が変わっても生活レベルを下げられないし“ない袖”を振りたくなる

 まだまだ思い出してしまう事件があります。2018年、勤務していた会社から約5億円を横領し、ブランド品の購入やミッキーマウスをデザインした住宅の購入費用などに充てたとして業務上横領の罪に問われた、当時56才、今年61才になろうかという女による、通称“ミッキーハウス事件”です。

「ルイ・ヴィトンを持っているだけでテンションが上がる。気持ちを満たしてくれるものがブランド品」「家にブランド品を置いているだけで満足でした」との言葉通り、重厚なケースに入ったルイ・ヴィトンのレアかつ超高級腕時計やバッグ、靴などがミッキーハウス内に山積みにされていたのです。さらにはVIP顧客しか招かれないパーティーで外タレと肩を寄せ合う写真も。これは止められないだろうと思いました。実は前述の大堀容疑者も「店で常連扱いされ、気持ちよくなった」と供述しているのです。

関連記事

トピックス

靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン