ライフ

「夏の降圧剤」に潜むリスク 血圧が下がりすぎる危険性、利尿剤は中止の検討も

「夏の降圧剤」で注意したい点は?(イメージ)

「夏の降圧剤」で注意したい点は?(イメージ)

 猛暑によって体調コントロールが難しくなる夏。東京慈恵会医科大学附属病院の横尾隆医師(腎臓・高血圧内科主任教授)は、「あまり注目されませんが、血圧の変動が大きくなる夏は危険が多い」と指摘する。

「夏の暑さで発汗が増えると、体内の水分と塩分(ナトリウム)が失われて循環血液量が減り、血圧が下がりやすくなります。普段から血圧が高く降圧剤を服用する人は、薬が“効きすぎる”ことで『低血圧』になってしまうことがあるので注意が必要です」(横尾医師)

 とはいえ、「夏は一切、降圧剤を飲まなくていい」という話ではない。降圧剤のなかにもタイプは様々あり、成分はもちろん、作用機序も異なる。

 薬剤師の長澤育弘氏(銀座薬局代表)の監修のもと、現在、降圧剤として処方されるメジャーな薬の種類を「夏の服用」という観点から分類(別掲表)。「中止を検討」「減量を検討」「中止しない」の3種類に分けた。

主要降圧剤5の「夏リスク」を判定

主要降圧剤5の「夏リスク」を判定

 まず「中止を検討」すべきなのが「利尿薬」だ。

「サイアザイド系利尿薬は体内の余分な水分などを尿として排泄し、循環血液量を減らすことで血圧を下げる薬で、むくみ改善にも使われます。加齢により体内の水分量が減っている人が、夏、脱水状態の時に服用すると、利尿作用で体内の血液量が減って血圧が下がりすぎるリスクが高まります」(長澤氏)

関連記事

トピックス

社会人になられて初めて御料牧場でご静養された愛子さま(写真/JMPA)
愛子さま、社会人になられて初めて御料牧場でご静養 “新天地”でのお疲れを癒されて
女性セブン
氷川きよしが独立
《真相スクープ》氷川きよしが事務所退所&活動再開 “独立金”3億円を払ってでも再出発したかった強い思い
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
宮沢りえの恩師・唐十郎さん
【哀悼秘話】宮沢りえ、恩師・唐十郎さんへの熱い追悼メッセージ 唐さんの作品との出会いは「人生最高の宝物」 30年にわたる“芸の交流”
女性セブン
5月8日、報道を受けて、取材に応じる日本維新の会の中条きよし参議院議員(時事通信フォト)
「高利貸し」疑惑に反論の中条きよし議員 「金利60%で1000万円」契約書が物語る“義理人情”とは思えない貸し付けの実態
NEWSポストセブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン
なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン