高額のガソリン代支出がずらりと並ぶ
山口氏のガソリン代はそれを上回る、突出した金額なのだ。どんな使い方をしているのか。本誌・週刊ポスト記者が山口事務所が利用する複数のサービススタンドを取材すると、次の証言が得られた。
「山口事務所はお得意様です。支払いはツケで、スタッフの方にそのつど伝票にサインしてもらって毎月まとめて払ってもらう。選挙の時はまた別口で伝票を出してます。山口代議士は見ませんが、奥さんはご自身が使っている車を自分で運転してきて、同じように山口事務所のツケ払いにされていきます」
政治資金の使途を監視してきた上脇博之・神戸学院大学教授が指摘する。
「政治資金の使途として議員の家族やスタッフが政治活動に使ったガソリン代ならOKですが、プライベートに使っていたら不適切。政党支部に支払い義務のないお金を使い、それを報告書に記載したということならば、政治資金規正法に照らすと、虚偽記入にあたる可能性が出てきます」
山口事務所に聞いたが、締め切りまでに回答はなかった。
この前大臣、「世界の脱炭素」への貢献より、ガソリン業界への貢献度のほうが大きいのは間違いなさそうだ。
※週刊ポスト2023年8月18・25日号