高校時代から仲代達矢サン(90才)主宰の「無名塾」に憧れ、入塾後、養成期間中に前述の『はっさい先生』のヒロインに抜擢されたシンデレラガールながら、地道に女優業をこなし、現在は小栗旬サン(40才)が新社長となったことでも話題の、売れっ子俳優ばかりが集まる『トライストーン・エンタテイメント』に所属。きっと後輩俳優さんたちからは、「美しくてカッコイイ姉さん」として尊敬されていることでしょう。

 実は私にも、若村サンを「姉さん」呼びしていた過去があります。実年齢は私の方が10才上なのですが、青山学院初等部から大学までの2学年上の先輩・坂東三津五郎さん(享年59)が家元の日本舞踊「坂東流」名取でもある若村サンは、私にとって憧れの2つ上の男子のカッコイイ先輩たちと親しかった時代があったからです。そんな彼らが若村サンのことをとても大切に想っている様子を常々見ていたので、「姉さん」と……。

 2003年、若村サンが結婚された宗教団体「釈尊会」代表の小野兼弘さん(享年54)とも前述の坂東流の関係者を通して知り合ったのだと聞きました。

2004年の結婚会見

2004年の結婚会見

 若村サンがワンショットで臨みながらも、隣に小野さんが「いる」と言い切った結婚会見のことはいまでもよく覚えています。なかでも記者やリポーターさんが騒然となったのは、プロポーズは「お釈迦様の前で」と若村サンが澄み切った表情で答えたことでした。

 同時期、渡辺謙サン(63才)の当時の奥さまと小野さんの関係や、その奥さまが謙サンと若村サンの関係を疑っていらしたことなどが芸能マスコミに取り沙汰され、次第に若村サンの仕事は減っていったのでした。

 それでも小野さんの「あなたには役目があるのだから仕事をやめてはいけない」と、師匠である仲代サンの「役者は生涯修行」なる言葉を胸に女優業を続け、今夏、もっとも輝かしい活躍を視聴者に見せてくれている若村麻由美サン。

 波瀾万丈? ええ、確かにその通りの人生とお見受けしますが、若村サンの身に起こったすべてのことが女優として“芸の肥やし”になっていらっしゃる。令和の時代には恐らく出てこない、ザ・女優!! 素晴らしき人生ではありませんか。

“姉さん”こと若村麻由美サンをこれからも応援させていただきます!

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『アップ!』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2023年8月17・24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
チームを引っ張るドミニカ人留学生のエミールとユニオール(筆者撮影、以下同)
春の栃木大会「幸福の科学学園」がベスト8入り 元中日監督・森繁和氏の計らいで来日したドミニカ出身部員は「もともとクリスチャンだが幸福の科学のことも学んでいる」と語る
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン