「ステロイドの点滴を打って…」
──根建さんはノックアウトステージのときは緊張で吐き気を催したと話していましたが、ファイナルステージ当日の心境はいかがでしたか。
根建太一:吐き気どころじゃなかたったですね。心臓バクバクで。
文田:ネタ合わせしようって言ってくるの、珍しいもんな。
──普段はネタ合わせはしないのですか。
文田:もう、めちゃくちゃ舞台でかけてきたんで。そこまで心配はしてないんですよ。
根建:あのときは前日、突然、声が出なくなってしまって。
──突然?
根建:1週間くらい前からちょっとずつ悪くなっていたんですけど、前日になって、ほとんど声が出なくなってしまったんです。そうしたら、マネージャーが「いい病院があるから、すぐに行ってください」と。ミュージシャンとかもよく来るところらしいんです。いざというときの駆け込み寺のような病院で。お医者さん曰く、声帯を酷使し過ぎたせいで相当、荒れていたそうです。本来は2週間ぐらいかけて少しずつ治療するそうなのですが、そうも言ってられないので、ひとまずステロイドの点滴を打ちましょう、と。ただ、舞台に出た瞬間、やっぱり声が出なかったり、変な声だなって思うのも嫌だったので、いちおう声を確かめておきたかったんですよね。
──ちゃんと出ましたか。
根建:出ました。本番でも声がちゃんと出ていたので、ネタに入ってからは割と平常心でできましたね。
──1回戦、超新塾に勝った時は、すごく淡々としていましたもんね。
文田:1回戦だけはどうしても勝ちたかったので、ホッとしていたんだと思います。