また、皇室献上品と並んで、「宮内庁御用達」と謳われるものがあるが、こちらはすでに廃止された制度だ。
「宮内庁はこの業者の商品を購入しています、ということを示す称標でした。許可は5年間有効でしたが、1949年の許可が最後ですから1954年に自然消滅しています。皇室が特定の業者を支援しているような印象を与えるのはよくないという考えがあったように聞いています」(山下さん)
自分の生まれ育った町からどのような品物が献上されているか、まずは調べるところから始めてみたい。それはすなわち、地域を知ることにもつながり、豊かな食や文化に触れることになるだろう。
※女性セブン2023年8月31日号