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『VIVANT』ドラム役の富栄ドラムは横綱の“付け人”だった 「照ノ富士のボイパに合わせてラップ披露」の過去も

ドラム役の富栄ドラム(『VIVANT』公式インスタグラムより)

ドラム役の富栄ドラム(『VIVANT』公式インスタグラムより)

 たくさんのスターが出演する日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。そのなかで、一躍注目を集めているのが、ドラム役の富栄ドラム(31)だ。

 阿部寛(59)演じる警視庁公安部の刑事・野崎らとスマホの音声翻訳を用いて意思疎通をするバルカ共和国の協力者という変わった役どころ。

 作中で独特の存在感を見せる富栄は、「元力士」という異色の経歴の持ち主だ。相撲担当記者が語る。

「相撲未経験ながら中3の時に駆り出された相撲大会で2位になったことで、伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)の目に留まり、入門。四股名は『富栄』で、2008年の3月場所で初土俵を踏み、やがて幕下に定着しました。

 168cm、120kgの小兵ながら土俵上を元気よく動き回り、勝つと喜ぶし、負けると泣いて落ち込んだりする喜怒哀楽の激しい力士だった。記者たちの間でも人気がありました」

 ドラマでは阿部に付き従う役回りの富栄だが、力士時代は有名力士たちのそばで過ごした。

「名門・伊勢ヶ濱部屋では横綱に上り詰めた日馬富士と照ノ富士の付け人を務めていました。ボイスパーカッションができる照ノ富士に合わせてラップを披露したことも。関西(神戸)出身でノリがよく、部屋でも明るい人気者だった」(前出・相撲担当記者)

 幕下では勝ち越しと負け越しを繰り返し、東幕下6枚目を最高位に2021年の3月場所で引退。その後はYouTuberとなり、今年5月に配信され、大相撲の世界を描いたNetflixのドラマ『サンクチュアリ─聖域─』で俳優デビューを果たした。

「引退した力士は部屋で断髪式をして、髷にハサミを入れてもらった関係者や後援者から再出発の資金に充てる祝儀をもらうのが慣例だが、富栄は断髪式を行なわなかった。当時から長髪を活かしたキャラクターで俳優業への転身を目指して動いていたそうです」(同前)

 華麗なる転身を遂げたドラム。芸能界では関取クラスに昇っていけるだろうか。

※週刊ポスト2023年9月8日号

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