笑顔でギターをかきならす、若かりし頃のパッパラー河合
──バンドマンの方は、“俺が、俺が”と言う風に、自分の方が目立ちたいタイプかと思っていました。
「演奏中はそうですね(笑)。ギターを弾きながら、つねに中野の前に立つようにしています。それは”俺の方が目立ちたい“っていう世界です。でもみんな楽しくやっていこうよ”っていう風になれたのは、50歳を過ぎてからかな。
それまでは“どうしようかな”っていう色んな葛藤があった。でも大事な仲間とかと仲たがいしたり、方向性の違いで分かれるってそっちの方がきついんじゃないかなって思うんだよね」
──継続する方も大変だと思います。
「よく“陰でこんな努力をしました”とか、“苦しいことがあって辞めたいと思いました”って語る人もいるじゃないですか。俺は絶対にそういうネガティブなことを言わないようにしています。でもまあ、辞めたいと思ったこと自体がないんだけれどね。常に70歳か80歳まで音楽活動を続けたいと思っているから挫けない」
──具体的になにか身体を鍛えたりされていますか?
「48歳からフルマラソンを走っています。フルマラソンは年4回だから、すでに56回は走っています。年4回ぐらい。もともと体力がある方で、大病もしていないです」
──サンプラザ中野くんさんも、健康本など出版されています。
「中野はね、健康にうるさいんですよ。彼はベジタリアンだから、俺が肉を食っていると文句を言ってくるんです。だから“うるさい”って言い返しています(笑)。でもベジタリアンの方が楽屋では少数派なので、最近はなにも言わなくなりました」
──活動ができること自体が、活力になられているのですね。
「自分が元気にしていることが、50代や60代のファンの人も元気になるんだなってわかるんです。みんな“あの時の河合さんと同じだ!”って喜んでくれるんです。だからこれで間違っていないんだなって気づかされました」