『爆風スランプ』のライブの様子。(写真左から)サンプラザ中野とパッパラー河合
──近年は、爆風スランプとしての活動は中野さんと河合さんのお二人が中心です。バンドとしては、1999年から活動休止の状態なのでしょうか。
「ファンキー末吉が中国に住んでいるので、何年かに1回は爆風スランプとしてコンサートをしています。“解散したんですね”って言われることもあるけれど、解散はしていないんです。活動休止なんです」
──江川ほーじんさん(2018年交通事故に遭い、治療中)の怪我の具合も心配です。
「ほーじんはね、まだ寝たままですね。5月にお見舞いに行ったけれど、まだ大変な状況です」
──色んなジャンルのアーティストやタレントとも共演されてきた河合さんから見て、印象的だった方はいますか?
「ユーミン(松任谷由実)ですね。全盛期のライブを武道館に観に行った。セットがすごいんです。象が出てきたり、もの凄くお金がかかっているってわかるんです。一緒に観に行った人に“なんでこんなにお金をかけるんですか。大赤字じゃないですか”って聞いたら、“儲かりすぎているから、赤字でいいんだよ。コンサートで赤字を出さないと収支があわないんだ”って言われたんです」
──今からは想像できない時代ですね。
「ライブで赤字を出したいなんて思う人、ユーミンくらいしかいないですよ(笑)」
今後の目標は
──今はサブスクリプション(定額制の配信サービス)やYouTubeなど手軽に音楽を聴けるようになってきました。ライブハウスで下積みをするような風潮とは違ってきていますが、それについてどう感じていますか?
「今はバンドよりもコンピューターで演奏する方がいいっていう人も増えている。まふまふやYOASOBIみたいな方が次々に出てきていますよね。
フェスとかで若いバンドを見るけれど、みんなむちゃくちゃ上手いよね! WANIMAも、あのリズム感は凄い。逆に俺が参考にしています(笑)」