特別な製法のため、スーパープレミアムアイスクリームはコンビニやスーパーなどで市販されることはない。それが半ば伝説化して評判を呼び、「新幹線に乗ったら、絶対に食べたい」と言われるようになった。スーパープレミアムアイスクリームは一般的なアイスクリームとは一線を画す貴重な存在だったため、なかなか知られることはなかった。それでもSNSを中心に、口コミで評判を広げていく。
今回、ワゴン販売が終了するというニュースが流れ、多くのファンがシンカンセンスゴイカタイアイスを食べられなくなると残念がった。
「スーパープレミアムアイスクリームは独自商品で、主に東海道新幹線車内で販売しておりました。タイミング的にオンラインショップでの販売がコロナ禍と重なりましたが、コロナ禍を想定してオンラインショップで販売するようになったわけではありません」と教えてくれたのは、東海道新幹線の車内販売を担当するJR東海パッセンジャーズの広報担当者だ。
オンラインショップでは、新幹線に乗車する際に食べたくなっても買うことができない。その点について質問すると
「オンラインショップ以外にも、駅売店での販売や駅ホームに自販機を設置してスーパープレミアムアイスクリームを購入できる環境整備を順次進めています。現時点では、のぞみが停車する東京駅・品川駅・新横浜駅・名古屋駅・京都駅・新大阪駅の6駅を予定しています」(JR東海パッセンジャーズ広報担当者)
ひとまず、シンカンセンスゴイカタイアイスを完全に食べられなくなるという事態は回避されそうだ。
人気があってもジューススタンド全店閉店
シンカンセンスゴイカタイアイスのほかにも、多くのファンから支持されていた”鉄道グルメ”が消えようとしている。JR東日本の子会社であるJR東日本クロスステーションが運営し、主にJR東日本の駅ナカを中心に店舗展開してきたハニーズバーが8月末をもって全店を閉店すると発表。
同店は、その場で季節のフルーツやミルク、ヨーグルトとはちみつをジューサーでブレンドしてくれることから、主に女性からの支持を得ていた。近年は健康志向の高まりを受け、ファン層が拡大。男性の利用も増えていた。それだけに、突然とも言える全店閉店のアナウンスに対して、各方面から惜しむ声が聞こえてくる。