国内

《動画入手》静岡の強豪高校・剣道部で凄惨いじめ「体臭め〜」「金属スプーンで歯を殴打」「裸画像をメルカリ出品」高笑いする加害生徒たち

SNSにアップされたいじめ動画の数々

SNSにアップされたいじめ動画の数々

 1本の動画がある。髪を短く刈り上げ、どこかあどけなさが残る少年の表情は恐怖でこわばっていた──。

 約1分の動画に映っていたのは、金属製のスプーンを歯に打ちつけるという、おぞましい光景だった。NEWSポストセブンの取材で、この動画が静岡県にある私立・磐田東高等学校の剣道部員がSNSで拡散していた「いじめ動画」の一部であることがわかった。

 同校の剣道部は全国選抜大会7年連続出場を誇り、全国総体には2年連続で出場。全国でも屈指の強豪校である。

 動画では、正座をして口を開けるよう命じられた少年に金属製のスプーンが突き付けられている。

《もっともっと(口を開いて)》※加害生徒(以下同)

《アッハハハ(怯える少年を見て笑う声》

《フッ!(叩く動作で少年を脅す)》

 その直後、“カンッ”という乾いた音が鳴る。

 少年は別の部員にスプーンで下の前歯を叩かれ、左手で口を押えて苦悶の表情を浮かべ、“ウゥゥ……”と声にならない声を上げてうずくまる。

《アハハハハハ》

 複数の若い剣道部の部員らは少年を心配することなく、室内には甲高い笑い声が響き渡る。少年は激痛で目に涙を浮かべていた。この動画の詳細について、学校関係者が打ち明ける。

「この動画に映っている少年は剣道部のA君(当時高1)です。撮影された場所は同部の寮で、スプーンで叩いて笑っていたのは同部の2年生たちです。彼らは撮った動画をSNSにアップしていました。動画はこれだけはなく、複数存在します」

 取材班が確認した別の動画では、道場で正座させられたA君が上級生からビンタされていた。A君はビンタの勢いでフラつき、ビンタした上級生が『ぶん殴るぞ』と口にすると、そのシーンを撮影していた複数の男子生徒らは『もう殴っているから』と、爆笑している。SNS上にアップされたこの動画には、《ぶん殴るぞじゃくて それ殴ってます》と、テロップが加えられていた。

 別の14秒の動画には、スパイダーマンのコスチュームを着たA君がスマホを持った複数の上級生に囲まれている。視野が狭くなったA君は、スマホのカメラを構える上級生から「顔はこっちで手を広げて」と指示され、ポーズを決める。すると、1人の上級生がA君の股をめがけて、右腕を振り下ろして急所を殴打。上級生が笑うなかで、A君は激痛のあまり倒れこんだ。

関連記事

トピックス

趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
現地取材でわかった容疑者の素顔とは──(勤務先ホームページ/共同通信)
【伊万里市強盗殺人事件】同僚が証言するダム・ズイ・カン容疑者の素顔「無口でかなり大人しく、勤務態度はマジメ」「勤務外では釣りや家庭菜園の活動も」
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《巨人V9の真実》400勝投手・金田正一氏が語っていた「長嶋茂雄のすごいところ」 国鉄から移籍当初は「体の硬さ」に驚くも、トレーニングもケアも「やり始めたら半端じゃない」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト