還暦イベントのチケット代は、出川の代名詞「ヤバいよ!」にかけて、8814円(画像はHPより)
ぼく、芸人ではないです
なぜ、嫌われ者が、愛されキャラに変わったのか。ある制作会社関係者が明かす。
「テレビの現場では謙虚で、どんな仕事にも全力で挑む。その姿勢は嫌われていた頃から変わっていないのですが、視聴者が彼を受け入れ始めたんです。若い頃はギラギラしていてウケ狙いが悪目立ちしていたのに、年齢を重ねてからも熱湯に入ったり、落とし穴に落ちたりすると、出川さんの人柄のよさや勇敢さなどを素直に受け入れられて、安心した笑いにつながるようです」
出川が毎年ゲスト出演しているラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の放送作家を長年務め、40年近いつきあいのある小西マサテルさんは「とにかく出川さんは裏表がない」と話す。小西さんの小説『名探偵のままでいて』(宝島社)が2023年の「このミステリーがすごい!大賞」で大賞を受賞したことを報告すると、いきなり「出川語録」が飛び出した。
「出川さんにはお世話になっているので献本しようと思い、メールを送ったんです。すると、『いやいやいや、ぼく、本とか読まないからさ、本当宣伝とかできないんです。スクリーンショットもやってないし』と返信があった。“え、スクリーンショット?”って思いましたけど、どうやら、SNSのことを言いたかったみたいで……(笑い)。さすがですよね」(小西さん)
出川を一言で表すなら、小西さんは「真の芸人」だと話す。