「出川さんのことを芸人ではなくタレントだ、という人もいます。でもそれは違うんじゃないかと。出川さんはあざとい計算は一切ない。それなのに大笑いを引き出せる。自然に笑いを引き出すという意味で、真の芸人だと思います」

 裏表がなく、常に「出川哲朗」であり続ける彼を見て、小西さんは思う。

「本番でも変わらないし、普段から大ボケを連発するので、唯一無二のリスペクトすべき存在です。実はなんかのキャラクターなんじゃないかって。彼が実在するのかわからなくなってきて、最近は出川さんを見るとCGか3Dプリンターで作られた人形だと思っています(笑い)」

 こうした出川の芸人としての姿勢は、多くのお笑い芸人やテレビマンからリスペクトされている。あの脚本家の三谷幸喜氏も、かつて朝日新聞の連載コラムで出川を「純正のバラエティータレント」と絶賛していた。

 嫌われようが、人気者になろうが、今回のイベントに出演する仲間との関係性も、長年変わっていないという。たとえばウンナンの内村光良(59才)と南原清隆(58才)とは、40年来のつきあいだ。

「3人は映画の専門学校時代の同級生で、卒業後は一緒に劇団『SHA・LA・LA』を旗揚げしました。昔から出川さんの面倒見のいい性格と羽振りのよさは変わらず、当時、お金がなかった内村さんに、出川さんはバイト先の喫茶店でカレーやコーヒーを週に何回もおごっていたそうです。いまも内村さんは出川さんのことを慕っていて、本当に危険なロケの前には“無理しないで”と若い頃と変わらず全力で挑んでしまう出川さんのことを心配するメールを送っているんだとか」(前出・芸能関係者)

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